■「労働力供給制約の下での持続的な経済成長」をテーマに分析/25年版労働経済白書
厚生労働省は9月30日、2025年版「労働経済の分析」(労働経済白書)を公表した。「労働力供給制約の下での
持続的な経済成長に向けて」をテーマに、(1)労働生産性の向上に向けた課題、(2)社会インフラを支える職業の
人材確保、(3)企業と労働者の関係性の変化や労働者の意識変化に対応した雇用管理、の観点から分析している。
白書ではこれら課題について、医療・福祉、サービス業をはじめとする産業においてAI等ソフトウェア投資等
による業務効率化を図ること、社会インフラを支える職業の人々が長期的に安心して働くために、スキルや経験の
蓄積に応じて賃金が上昇する「キャリアラダー」の仕組み構築を進めること、環境変化に対応して企業が人材を
確保するために、賃金・福利厚生等の処遇改善に加え、労働者の意識やライフイベントに合わせた働き方を可能と
する柔軟な雇用管理を行うこと、などが重要だと指摘している。
■景気判断「緩やかに回復」を据え置き/9月・月例経済報告
政府は9月29日、9月の「月例経済報告」を公表した。基調判断は「景気は、米国の通商政策による影響が自動
車産業を中心にみられるものの、緩やかに回復」とし、前月の「緩やかに回復」との判断を維持した。
先行きについては、「雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待される」とし
たが、「米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクには留意が必要である」とした。加えて、物価上昇の
継続が消費者マインドの下振れ等を通じて個人消費に及ぼす影響なども、我が国の景気を下押しするリスクと
なっている。
また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があるとした。
個別判断では、「設備投資」を「緩やかに持ち直している」に上方修正した。雇用情勢は、「改善の動きがみら
れる」で据え置き。
■外国人技能実習生、特定技能外国人の使用事業場に対する監督指導、送検等の状況を公表/厚労省
厚生労働省は9月26日、全国の労働基準監督署等が、2024年に外国人技能実習生又は特定技能外国人を使用する
事業場に対して行った監督指導、送検等の状況を公表した。
「技能実習生」関係では、労働基準関係法令違反が認められた実習実施者は、監督指導を実施した1万1,355事
業場のうち8,310事業場(73.2%)。主な違反事項は、「使用する機械等の安全基準」25.0%、「割増賃金の支
払」15.6%、「健康診断結果についての医師等からの意見聴取」14.9%、など。重大・悪質な労働基準関係法令
違反により送検したのは16件。
初公表の「特定技能外国人」関係では、労働基準関係法令違反が認められた事業場は、監督指導を実施した
5,750事業場のうち4,395事業場(76.4%)。主な違反事項は、「使用する機械等の安全基準」24.0%、「割増賃
金の支払」17.2%、「健康診断結果についての医師等からの意見聴取」16.7%、など。重大・悪質な法令違反に
より送検したのは7件。
■「育成就労」27年4月スタート/政府
政府は9月26日の閣議で、「技能実習」に代わる外国人材受け入れ制度「育成就労」を2027年4月1日にスタート
させることを決めた。24年6月に成立した改正入管難民法を同日施行する。これに伴い、技能実習は廃止する。
林芳正官房長官は閣議後の記者会見で、労働力不足が国内で深刻化し、国際的な人材獲得競争が激化していると
指摘。「技能実習は制度目的と運用実態の乖離が指摘されてきた。外国人にとって魅力ある制度を構築し、長期
にわたり産業を支える人材を確保していく」と語った。時事通信(2025年9月26日)※リンク先なし
■働き方・休み方改革シンポを開催/厚労省
厚生労働省は10月28日(火)、働き方・休み方改革推進の機運を高めることを目的として、「働き方・休み方改
革シンポジウム」をオンライン(Zoomウェビナー)で開催する。
学識経験者による基調講演や企業の取組事例の紹介、登壇者によるパネルディスカッションを通じて、人手不足
下での中小企業の働き方改革や、出社とテレワークのバランス(働きやすさと生産性の両立)について考える。
事前申込制。参加無料。対象は事業主・人事労務担当者・社会保険労務士等。
■「勤務間インターバル制度」導入促進シンポをオンラインで開催/厚労省
厚生労働省は10月14日(火)、終業時刻から次の始業時刻の間に一定時間以上の休息時間を確保する仕組みで
ある「勤務間インターバル制度」の導入促進に向けたシンポジウムをオンライン(Zoomウェビナー利用/YouTube
同時配信)で開催する。「戦略的な休息と制度導入への壁の乗り越え方」をテーマにした基調講演に続き、事例
発表、パネルディスカッションを予定している。
■医療・介護・保育分野の職種別平均手数料と離職率を公表/厚労省
厚生労働省は9月30日、医療・介護・保育分野における全国と地域ブロック別の職種別平均手数料(2023年度実
績)と離職率(2022年度実績)を公表した。離職率(全国)は、介護15.3%、保育12.2%、看護10.5%、医師3.0%。
介護の離職率は10の地域ブロック中6ブロックで最も高く、残りは保育が3ブロック(北海道、北関東・甲信、
東海)、看護が1ブロック(四国)で最高だった。職業紹介手数料(全国)は、介護が最も低い55.1万円で、低い
順では看護63.9万円、保育64.6万円、医師82.4万円となっている。厚労省は、これらについて、職業紹介事業
者を選択する際の参考などに活用してもらいたいとしている。
■教員の働き方改革に向け指針通知、月の残業45時間以下を100%に/文科省
学校の働き方改革や教員の処遇改善等を盛り込んだ「給特法等改正法」の成立を受け、文部科学省は9月26日、
教員の業務量管理や健康確保措置等に関する指針を全国の教育委員会に通知した。指針では、1カ月の時間外勤
務が45時間以下の教職員の割合を100%にすること、1年間の時間外勤務の平均が月30時間程度となることなど
を目標としている(指針のポイント5〜6頁)。また、教師が教師でなければできない業務に専念できるように
との観点から、「学校と教師の業務の3分類」を示し、「保護者等からの過剰な苦情や不当な要求等の学校では
対応が困難な事案への対応」を「学校以外が担うべき業務」とするなど、業務を不断に見直すことが必要として
いる。
■実演家と芸能事務所等の取引に関する指針を公表/内閣官房・公取委
内閣官房と公正取引委員会は9月30日、「実演家等と芸能事務所、放送事業者等及びレコード会社との取引の適
正化に関する指針」を公表した。実演家への適切な収益還元やコンテンツ産業関係者の健全な活動等を促進する
取引関係等の推進の観点及び独占禁止法等に照らして具体的な考え方を示したもの。専属義務の期間、競業避止
義務等、移籍・独立に係る妨害行為、実演家の権利や待遇に関する行為等について、芸能事務所が採るべき行動
等を盛り込んでいる。「クリエイター支援のための取引適正化に向けた実態調査」(2024年12月)をもとに策定。
■テレビ制作会社に勧告 フリーランス法違反、条件示さず/公取委
テレビ番組の制作に携わるカメラマンに取引条件を明示しなかったなどとして、公正取引委員会は9月26日、
フリーランス法違反で、制作会社「九州東通」(福岡市)に再発防止などを求める勧告を出した。
公取委によると、同社は昨年11月〜今年3月、番組の撮影や収録に当たるフリーランスのカメラマンや音声
スタッフら44人に対し、業務委託の報酬額や支払期日・方法などの取引条件を示さなかった上、期日までに報酬
を支払わなかった。一部は口頭で伝えていたが、書面では交付していなかった。社員が少なく、フリーランス法
に対応する体制ができていなかったことが原因とみられる。
フリーランス法では、報酬の支払期日を定めなかった場合、業務終了日までに支払うことになっている。しかし、
同社は業務終了後、最長で65日間の未払いを続けていた。同社の担当者は、社内研修を実施するなどして「全社
一丸となって法令順守を徹底する」とコメントした。
(時事通信2025年9月26日)※リンク先なし
■石綿対策に係る全国一斉パトロールを実施/厚労省ほか
厚生労働省は9月30日、国土交通省、環境省と合同で、石綿対策に係る全国一斉パトロールを2025年10月頃〜11
月頃まで実施すると公表した。
石綿含有建材を使用する建築物等の解体工事等の増加が想定される中、23年10月1日から、建築物および船舶
(鋼製の船舶に限る)の石綿含有の事前調査は、厚労大臣が定める資格者が行うことが義務付けられた。また、
工作物の解体等の事前調査についても、26年1月1日以降着工の工事から有資格者による実施が義務付けられ、
これまで以上に現場における法令の遵守徹底が重要となる。このため各省と連携し、現場指導や監視の徹底を図る。
■10月は「年次有給休暇取得促進期間」/厚労省
厚生労働省は、年次有給休暇を取得しやすい環境整備推進のため、10月を「年次有給休暇取得促進期間」として
いる。年休は、「過労死等の防止のための対策に関する大綱」(2024年8月2日閣議決定)により、2028年まで
に取得率を70%とすることが目標に掲げられており、23年は65.3%と過去最高となったものの、目標には届いて
いない状況にある。
ワーク・ライフ・バランスの実現には、企業が自社の状況や課題を踏まえ、年休を取得しやすい環境づくりを継
続して行っていくことが重要であるとして、計画的な業務運営や年休の計画的付与制度の導入、様々な事情に
応じた柔軟な働き方・休み方に資する時間単位年休の活用などといった取組を推進する。
■10月は「個別労働紛争処理制度」周知月間、手づくりYouTubeでPR/労働委員会
中央労働委員会と都道府県労働委員会は、毎年10月を「個別労働紛争処理制度」周知月間とし、集中的な周知・
広報活動を全国的に展開している。
本年度は、中央労働委員会として、初めて手づくりYouTubeを作成し、労働委員会における職場のトラブル解決
について幅広くPRする。都道府県労働委員会では、「労働相談会の開催」「出前講座やパネル展などのイベント
開催」「街頭宣伝活動の実施」などの取組を展開する。
■労働者協同組合の設立、施行後3年で168法人/厚労省
厚生労働省は2日、労働者協同組合法の施行(2022年10月1日)から3年が経過した時点での労働者協同組合の
設立状況を公表した。設立数は計168法人、前回公表の25年4月1日時点から24法人増加し、新たに和歌山、徳
島でも設立された。
労働者協同組合は、労働者が組合員として出資し、その意見を反映しつつ自ら事業に従事することを基本原理と
する組織。高齢者支援、店舗運営、配送、子ども支援、広告物や映像制作・イベント企画など、多様な事業分野
で就労機会を創出している。
■「中高年の活躍支援」特設サイトをオープン/厚労省
厚生労働省は、「就職氷河期世代活躍支援」特設サイトを「中高年の活躍支援」特設サイトとしてリニューアル
した。バブル崩壊後の厳しい雇用環境下で就職活動を行った就職氷河期世代が50代半ばに差し掛かっていること
を踏まえ、支援対象を広げる。広報コンテンツ「あきらめなくて大丈夫。あなたに本気の支援があります」では、
就労支援施策の周知と利用促進を行う。
■11月「過労死等防止啓発月間」にシンポジウム、キャンペーンを実施/厚労省
厚生労働省は「過労死等防止啓発月間」である11月に、過労死等をなくすためのシンポジウムやキャンペーン
などを行う。47都道府県での「過労死等防止対策推進シンポジウム」のほか、「過重労働解消キャンペーン」
として、長時間労働の是正や賃金不払残業などの解消に向けた重点的な監督指導や、一般からの相談を無料で
受け付ける「過重労働解消相談ダイヤル」などを行う。同月間は「過労死等防止対策推進法」に基づき、
過労死防止の重要性について関心と理解を深めることを目的に、毎年11月に実施している。
■「労使関係セミナー」を青森市で開催/中労委
中央労働委員会は、「労使関係セミナー」を開催する。同セミナーは、裁判例や労働法制に関する情報を広く発
信し、労使紛争の未然防止及び早期解決を図ることなどを目的として、学識経験者による基調講演や労働委員会
委員等によるパネルディスカッションを行っている。
11月7日(金)には青森県・青森市で基調講演「職場のハラスメント対策について〜セクハラ、マタハラ等の防
止への取り組み〜」とパネルディスカッションを開催予定。参加無料。会場受講の場合は、事前の申込みが必要。
■最低賃金引き上げなどの取組・成果を総括/第37回新しい資本主義実現会議
政府は3日、第37回新しい資本主義実現会議を開催し、これまでの取組と成果などについて総括した。議論を踏
まえ首相は、最低賃金が全ての都道府県で1,000円を上回る結果となったことなどに触れ、「2020年代に1,500円」
の目標達成に向け、中小企業に対し引き続き政策を総動員し、生産性の向上、競争力の強化を全力で応援するな
ど、たゆまぬ努力を継続していかなければならず、人手不足に直面する我が国では諸外国のように失業率の上昇
を心配することなく、生産性の向上に最大限注力することが可能などと述べた。
■「小規模事業場ストレスチェック実施マニュアル」作成WGが初会合/厚労省
厚生労働省のストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会「小規模事業場ストレスチェック実
施マニュアル」作成ワーキンググループは10日、第1回会合を開催した。現行マニュアルは、実施が義務化され
ている50人以上の事業場を前提としているが、新マニュアルでは、現行版を基に労働者のプライバシー保護を確
保しつつ、小規模事業場にとって現実的で実効性のある体制や方法を示すとともに、少人数事業場特有の留意点
を中心に整理する方針が示された。このほか、資料として「小規模事業場等におけるストレスチェック制度の取
組事例」が提示された。
改正労働安全衛生法(2025年5月14日公布)は、公布から3年以内に常用労働者50人未満の事業場にもストレス
チェックと高ストレス者への面接指導の実施を義務づけることとしている。
■「労使関係セミナー」を奈良市で開催/中労委
中央労働委員会は、「労使関係セミナー」を全国で開催している。同セミナーは、裁判例や労働法制に関する情
報を広く発信し、労使紛争の未然防止及び早期解決を図ることなどを目的として、学識経験者による基調講演や
労働委員会委員等によるパネルディスカッションを行っている。
10月30日(木)には奈良県・奈良市で講演「ジョブ型雇用と賃金制度」を開催予定。参加無料。会場受講の場合
は、事前の申込みが必要。
■建設企業の休日取得状況を集計、「4週6休程度」が最多/国交省調査
国土交通省は14日、「適正な工期設定等による働き方改革の推進に関する調査(2024年度)」の結果を公表した。
建設企業の休日の取得状況、受発注者間の協議の有無等を集計したもの。4週間(28日間)に休みが8日ある
「4週8休」とする割合は、技術者28.6%(前年度比7.4ポイント増)、技能者29.4%(同3.6ポイント増)で
改善傾向がみられたが、両者とも最も多い回答は「4週6休程度」だった。
物価変動に対応する契約変更条項がある発注工事は66.1%(同10.9ポイント増)。実際に契約変更協議を行った
発注者は75.5%(同9.2ポイント増)にのぼった。
■第23回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合を開催
厚生労働省は、10月28日(火)〜30日(木)、千葉県成田市にて「第23回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合」
を開催する。ASEAN各国との社会保障分野における連携強化と人材育成を目的に、保健・福祉・雇用政策の担当
行政官が一堂に会する。「高齢化社会に向けた持続可能な社会づくり」をテーマに、高齢者の社会参加促進、
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進、ジェンダー平等と所得保障制度の強化など、ASEAN諸国共通
の課題について、OECD・ERIAの報告書も踏まえた議論を行う。傍聴には事前申込が必要。
■蓄電池人材育成ネットワーク「BATON」を設立/経産省
経済産業省は16日、蓄電池産業の製造能力強化に必要な人材育成に向けた「バッテリー先進人材普及ネットワーク
(BATON)」の設立を公表した。産業界、教育機関、自治体等が参画し、関西地域で培われた産学官連携による
教育プログラムのモデルケースを全国に拡げ、次世代の人材育成をより広く普及・啓発することで蓄電池産業の
発展への貢献を目指す。
■運輸業の適正な賃金体系等をテーマに「労使関係セミナー」を大阪市で開催/中労委
中央労働委員会は、「労使関係セミナー」を開催する。同セミナーは、裁判例や労働法制に関する情報を広く発
信し、労使紛争の未然防止及び早期解決を図ることなどを目的として、学識経験者による基調講演や労働委員会
委員等によるパネルディスカッションを行っている。
11月12日(水)には大阪市で基調講演「運輸業における適正な賃金体系の在り方等について考える〜最近の重要
判例を踏まえて〜」とパネルディスカッションを開催予定。参加無料。会場受講の場合は、事前の申込みが必要。
■高市新内閣が発足、「基本方針」を閣議決定、「総合経済対策」策定を表明/首相官邸
皇居での親任式と認証式が21日に行われ、高市新内閣が発足した。初閣議では、(1)強い経済の実現、
(2)地方を伸ばし、暮らしを守る、(3)外交力と防衛力の強化、を柱とする「基本方針」が決定された。
高市首相は、国民の暮らしを守る物価高対策を早急に講じるとともに、日本経済の強さを取り戻すために
(1)生活の安全保障・物価高への対応、(2)危機管理投資・成長投資による強い経済の実現、
(3)防衛力と外交力の強化——を柱とする「総合経済対策」を策定すると表明した。女性の首相就任は
初めて。
■社員の仕事と介護の両立支援に向けた企業向け支援ツールを公表/厚労省
2025年4月施行の改正育児・介護休業法では、相談窓口の設置等の雇用環境整備や家族介護に直面した労働者へ
の個別の制度周知・意向確認等が事業主の義務となったことから、厚生労働省は、これらの義務に対応する企業
を支援し介護離職を防止するため、「企業の役割」や「対応すべき事項」を明確化し、効果的に実施するための
ポイントや様式・資料集をまとめた「企業による社員の仕事と介護の両立支援に向けた実務的な支援ツール」を
公表している。
■就職後3年以内の離職率、大卒34%、高卒38%/厚労省調査
厚生労働省は24日、2024年3月に卒業した新規学卒就職者の離職状況を公表した。就職後3年以内の離職率は、
大卒33.8%(前年比1.1ポイント低下)、短大等卒44.5%(同0.1ポイント低下)、高卒37.9%(同0.5ポイント低
下)。
離職率の高い産業は、「宿泊業、飲食サービス業」(大卒55.4%、高卒64.7%)、「生活関連サービス業、娯楽業」
(同54.7%、61.5%)、「教育、学習支援業」(同44.2%、53.6%)、「医療、福祉」(同40.8%、49.2%) 、「小売
業」(同40.4%、48.3%)など。
■労働基準監督官が相談に対応する「過重労働解消相談ダイヤル」等を実施/厚労省
厚生労働省では、11月1日(土)を特別労働相談受付日とし、労働基準監督官による無料電話相談「過重労働解
消相談ダイヤル」を、「過重労働解消キャンペーン」の一環として実施する。
また、11月1日(土)から7日(金)までを「過重労働相談受付集中期間」とし、労働基準法違反などの問題が
ある事業場の情報を積極的に受け付ける。
■「過労死等防止対策白書」公表、外食産業等の働き方の実態など調査分析/厚労省
厚生労働省は28日、「2025年版過労死等防止対策白書」を公表した。近年の過労死等の状況では、「精神障害事
案の労災請求件数や労災支給決定(認定)件数の分析(概要7-9頁)から、精神障害に係る請求件数が2010年度
に比べて3倍以上、「自殺以外」が同約3.5倍、精神障害の発病に関与した事案での決定件数(支給・不支給)で
は、「対人関係」、「パワハラ」等の職場環境に関する出来事が大きく増加したと指摘。取組みの方向性として、
長時間・過重労働の防止等に加え、職場環境改善の取組を進めることを挙げた(同15頁)。
「過労死等防止対策大綱」が重点対象としている業種等(自動車運転従事者、教職員、IT産業、外食産業、医療、
建設業、メディア業界、芸術・芸能分野)の労災認定状況(概要10-11頁)からは、精神障害事案で、医療と自
動車運転従事者が大幅増、建設業の高止まり、精神障害の発病に関与したと考えられる出来事は、重点業種等ご
とに異なる傾向があるとし、取組みの方向性として、業種等ごとの特徴を踏まえた対応等を挙げた(同15頁)。
■景気は「緩やかに回復」の判断を維持/10月・月例経済報告
政府は29日、10月の「月例経済報告」を公表した。基調判断は「景気は、米国の通商政策による影響が自動車産
業を中心にみられるものの、緩やかに回復している。」とし前月判断を維持した。先行きについても、「雇用・
所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるが、米国の通商政策の影響による景
気の下振れリスクには留意が必要」として据え置いた。
個別判断では、「倒産件数」について「おおむね横ばいとなっている」から「このところ増加がみられる」に下
方修正した。雇用情勢は、「改善の動きがみられる」で据え置き。
■派遣社員の約7割「派遣社員として働くこと」に満足/民間調査
マイナビは9月18日、派遣社員として勤務する20〜59 歳の男女を対象に実施した「派遣社員の意識・就労実態
調査(2025年版)」を発表した。
派遣社員として働いていることに満足している割合は69.3%、「満足」している理由は、「有給休暇や休日を取
得しやすい」(33.0%)が最高、「業務の責任が重くないから」(24.5%)が続いた。AIの進化により仕事が減
少することに不安を感じている派遣社員は35.3%。職種別では「テレオペ・テレマーケティング」「オフィス
ワーク・事務」など定型業務中心の職種で不安感が高いが、将来に向けてリスキリングを行っている割合は19.8
%にとどまった。
■健保組合、半数近く赤字 賃上げで保険料収入増/24年度決算
健康保険組合連合会(健保連)は9月25日、大企業の社員とその家族が入る1,378の健康保険組合の2024年度決算
見込みを発表した。賃上げで保険料収入が増加し、145億円の黒字となった。黒字は2年ぶり。ただ、赤字組合
は660と全体の半数近くを占めた。全体の収入のうち保険料収入は賃上げの影響で前年度比4.9%増の9兆1,444億
円となった。
支出は保険給付費が1.3%増の4兆7,925億円。新型コロナウイルス関連の医療費の減少などで、低い伸びに抑えら
れた。高齢者医療への拠出金は5.7%増の3兆8,591億円となり、過去最高となった。赤字組合の数は66減って660
組合となったが、全体の47.9%を占めた。赤字総額は2,066億円。平均保険料率は0.04ポイント増の9.31%で、過
去最高だった。少子化対策の財源として、26年度から保険料に上乗せして納める支援金については、健保全体で
年2,000億円超の負担となる見通しだ。健保連は「仮に収支が黒字となっても、支援金拠出に充てられてしまう」
と指摘し、今後も健保財政は厳しいとの見方を示した。
(時事通信2025年9月25日)※リンク先なし
■「人手不足」倒産、「後継者難」倒産ともに高水準/民間調査
東京商工リサーチ(TSR)は3日、2025年1月〜9月の「人手不足」倒産の調査結果を公表した。「人手不足」
が一因となった倒産は、過去最多の285件(前年同期比31.3%増)で、要因別では、「求人難」が105件(前年同
期比16.6%増)、「人件費高騰」が92件(同26.0%増)、「従業員退職」が88件(同62.9%増)、いずれも過去
最多。10月以降の地域最低賃金の引き上げによるコストアップで収益確保が難しい中小企業を中心に、「人手不
足」倒産が年間300件を超えることは確実としている。
帝国データバンク(TDB)が6日に公表した4〜9月の人手不足倒産は214件(前年同期比51件増加)、3年連続
で過去最多を更新した。業種別では「道路貨物運送業」33件(同14件増)が最多、「老人福祉事業」11件(同3
件増)が続く。
また、東京商工リサーチが6日に公表した「後継者難」倒産の調査結果によると、「後継者難」倒産は、332件
(前年同期比4.5%減)で2年ぶりに前年同期を下回ったが、前年同期の348件に次ぐ過去2番目の高水準。
代表の高齢化が進み、後継者が不在のため事業に行き詰まる企業が高止まりしている、としている。
■4人に1人「職場に静かな退職者いる」と回答、不利益だけでなく恩恵も/民間調査
リクルートマネジメントソリューションズは9月24日、「働く人の本音調査2025 第2回」を発表した。従業員規
模50人以上企業に勤める25〜59歳の正社員7,105名を対象に、近年注目を集める「静かな退職」について尋ねたもの。
仕事に必要な最低限のことだけを行い、それ以上は行わない「静かな退職」をしている同僚や上司がいると感じ
る人の割合は27.7%だった。
「静かな退職者」がいると回答した人を対象に、その影響について尋ねたところ、「不利益を被った」55.1%、
「恩恵を受けた」15.1%と、恩恵を受けたと感じた人も一定数いることが明らかになった。
■東証プライム企業、冬のボーナス87万円超で過去最高を更新/民間調査
労務行政研究所は1日、東証プライム上場企業の2025年「年末一時金(賞与・ボーナス)の妥結水準調査」結果
を発表した。25年年末一時金の支給水準は、全産業ベース(175社、単純平均)で87万4,214円、前年同期比4.4%
(3万7,180円)増で、1970年の調査開始以来、過去最高額を更新した。
妥結額の推移を見ると、コロナ禍の影響で2021年に71万5,553円まで減少したが、2022年にはマイナスの影響が薄
らぎ78万6,945円と大幅増加し、4年連続で対前年同期比プラスとなっている。
■地方自治体職員の能力・資質、「IT活用力」の重要性が大幅アップ /民間調査
日本能率協会は1日、全国の地方自治体の人事部門を対象に実施した「第2回 政策形成力・人材育成に関する
調査」結果を発表した。職員に求められる能力・資質の不足度では「IT活用力」が前回18位から2位へ大幅アップ
したほか、重要度でも前回16位から1位へ大幅アップとなり、多様化する行政ニーズ対応と人材不足からDXやAI
活用の必要性が高まっているとしている。
■教員の仕事時間、日本が最長 小中学校、平均を10時間上回る/OECD調査
経済協力開発機構(OECD)は7日、学校や教員に関する各国の状況を比較した2024年国際教員指導環境調査の結
果を発表した。日本の常勤教員の仕事時間は1週間当たり小学校で52.1時間、中学校で55.1時間となり、各国と比
較すると、18年の前回調査に続いて最長だった。日本は小中学校とも前回から4時間減少したものの、各国平均
を10時間以上も上回っており、長時間労働の深刻さが依然として際立っている。
調査には、OECD加盟国など55カ国・地域が参加。データの比較が可能であるとして、小学校は12カ国、中学校は
27カ国を対象に平均値を集計した。
教員の仕事時間の各国平均は、小学校で40.4時間、中学校で41.0時間。日本はそれぞれ11.7時間、14.1時間も
上回った。日本は、小中学校とも授業時間の長さは各国平均を下回ったが、学校運営や事務に関する業務に割く
時間が長い。
教員の不足を感じる校長の割合は、小学校の各国平均が28.7%、中学校が23.1%であるのに対し、日本は小学校
40.7%、中学校35.6%に上る。日本で不足を感じるとの回答は、小中学校とも前回調査から伸びた。人工知能
(AI)の活用状況を見ると、調査時点から過去12月以内に授業などで使用した割合は、小学校の各国平均が
36.9%、中学校が36.3%だった。一方、日本の小学校は16.0%、中学校は17.4%にとどまる。
このほか、AIが児童生徒の「偏った見方を増大させる」と教員が考える割合は、日本の小学校で48.4%、中学校
で51.0%。各国平均を8〜8.5ポイント上回り、日本の教員がAIに関するリスクを強く認識していることが確認された。
(時事通信2025年10月7日)※リンク先なし
■物価上昇の影響、8割超が実感 社会保険料には8割が「負担感」/民間調査
住友生命保険相互会社が9日に発表した「わが家の台所事情アンケート2025」によれば、2025年の物価上昇につ
いて、回答者の82.9%が「影響を受けた」と回答した。影響を受けた費目としては91.3%が「食費」を挙げた。
社会保険料については、80.0%が「重い」と回答、社会保障制度の将来については、現役世代の負担増や年金受
給額の減少などの懸念から、83.4%が「不安を感じている」と回答した。
前年からの年収見込み額が「増える」と回答したのは14.3%にとどまり、年収の増減額(平均)がプラスとなった
のは20〜40代のみだった。物価上昇の影響を受けた人のうち、58.5%が「年収アップの必要性を感じる」と回答
し、必要とされる年収アップ額(平均)は34万9,821円(月額換算2万9,151円)だった。
調査は、全国の20〜60代の正規雇用の会社員および公務員の男女5,484人を対象に実施された。
■管理職の中途採用は49.6%、2021年から10ポイント以上増加/民間調査
マイナビは7日、「管理職の中途採用・管理職転職に関する調査2025年」の結果を発表した。中途採用で管理職
を採用した割合は49.6%(2021年から10.7ポイント増加)。中途採用の理由(複数回答)は、「マネジメント経
験が豊富な人材を求めた」(33.0%)が最多、人事担当者の約7割が管理職の中途採用に「満足している」と回
答した。管理職の転職理由は「会社の将来性に不安」(33.8%)、「会社の経営方針に不満」(23.4%)等。非
管理職の転職理由「給与が低かった」(26.5%)などと比べると、管理職は会社の将来性や経営方針が見えやす
い立場にあることが転職につながりやすいのでは、と分析している。
■最低賃金引上げへの対応、6割の企業が給与改定/民間調査
東京商工リサーチは16日、最低賃金引き上げに関する企業アンケートの結果を公表した。
今回の最低賃金引上げに関連して「給与を引き上げる」とする企業は56.7%。うち、「引き上げ後の最低賃金よ
り低い時給での雇用はないが、給与を引き上げる」は29.5%(2024年21.1%)、引き上げ後の最低賃金額を下回
っている企業では、「最低賃金額と同額まで引き上げる」15.2%(同11.7%)、「最低賃金額を超える水準まで
引き上げる」11.9%(同7.5%)。最低賃金の上昇に対する対策では、「価格に転嫁する」39.1%が最多、「設
備投資を実施して生産性を向上させる」20.1%、「対策はない」14.0%など。省力化などを含む投資補助等が有
効とみる一方、自助努力は限界にきている企業も少なくないとしている。
■「エドテック」で教育現場支援/働き方改革、政府も後押し
デジタル技術で教育現場を支援する「エドテック」の取り組みが注目を集めている。教員の過剰労働が社会問題
化する中、働き方改革を支援するサービスが相次ぎ登場。政府も補助金などを通じて学校と民間企業の連携を後
押ししている。
エドテックは「エデュケーション(教育)」と「テクノロジー(技術)」を組み合わせた造語で、野村総合研究
所によると、その市場規模は2021年度から27年度にかけて約1.4倍の3,625億円に拡大する見通し。
学校用品などを扱うアスフィール(甲府市)は、保護者への連絡や部活動の集金などを一括管理できる「部活ア
プリ クラブマネージャー」を提供している。業務予定表の作成など教員の事務作業は月平均170分短縮。子ど
もたちが自らの目標などを書き込めるほか、学校外のコーチらも使うことができ、担当者は「地域を巻き込み先
生の業務の効率化につなげたい」と話す。
マイクロシミュレーション(東京)が開発したデジタル採点システム「testus(テスタス)」は、人工知能(AI)
技術で生徒の理解度なども分析。一時的な成績評価だけでなく、中長期的に生徒の学習と成長をサポートする。
文部科学省によると、23年度の中学校経費のうち民間サービス利用費を含む「教育活動費」は4%強にとどまる。
民間サービスの導入に消極的な、学校側の「自前主義」も背景にあるとされる。
経済産業省は産学連携を促すため、サービスを提供する民間企業を補助金で支援。今年7〜8月には全国5カ所
で教育関係者向けに民間サービス体験会も実施した。同省担当者は「学校中心の仕組みから産業界との連携を通
じた仕組みにシフトしたい」と話している。(時事通信2025年10月14日)※リンク先なし
■「2週間ポジティブに振り返り」で働く意欲向上/慶大、生産性本部がアプリで実証実験
慶應義塾大学と日本生産性本部は16日、両者で開発した自己学習型アプリ「Work Engagement Diary」(WEDiary/
ウィダイアリー)を使った実証実験の結果を発表した。同アプリを使い、日常の「今日できたこと」を2週間記
録することにより、働く意欲(ワーク・エンゲイジメント)が有意に向上することが確認された。特に「活力」
「熱意」の向上が顕著で、効果は3週間持続した。
「ワーク・エンゲイジメント」は労働者が仕事に積極的に向かい活力を得ている状態を指し、近年のポジティブ
心理学で研究が進んでいる領域。
■人材定着の鍵は「入社3カ月」/民間調査
マイナビは10日、「オンボーディング」に着目し、分析した「組織定着に関する研究調査レポート」を発表した。
「オンボーディング」とは、入社者が組織に適応できるよう支援する施策を指し、業務理解や人間関係構築、組
織文化の浸透などを含む。入社直後〜3カ月の期間は、「リアリティ・ショック(理想と現実のギャップ)」を
受けやすく、放置すると自然改善は期待できないことから、採用前からリアルな職場情報を開示する「リアリス
ティック・ジョブ・プレビュー」で入社初期のショックを抑えることが定着率向上の鍵としている。
■特集「高齢者就業の拡大とその帰結」/社人研『社会保障研究』
国立社会保障・人口問題研究所は6日、『社会保障研究』第10巻第2号をホームページに掲載した。
特集「高齢者就業の拡大とその帰結」では、「高齢者就業は一般均衡的に、また外部性まで考慮する必要がある」
との視点が示された巻頭言に続き、5本の論文を収録、高齢者就業に関する諸課題を社会保障政策の観点も踏ま
えて横断的に論じている。
■「未来を選択する会議」が発足、人口減少問題に民間主導で気運醸成/日本生産性本部
日本生産性本部が事務局を務める「未来を選択する会議(Forum for the Future We Choose)」が27日に発足し
た。同会議は、本格的な人口減少時代に突入するにあたり、多様性と成長力を兼ね備えた持続可能で活力ある社
会の構築を目指す民間主導の取り組み。
「人口減少時代の生き方、くらし方、働き方を考える」をテーマに、経済界、労働界、自治体、子育て支援団体、
学識者、若者世代など、多様なステークホルダーが参画し、社会全体の構造や意識の改革に向け、すべての人が
主体的に関わる社会の気運醸成をめざす。
■学生から高評価の選考プロセス、2年連続で「個人面接」がトップ「AI面接」は低評価/民間調査
リクルートマネジメントソリューションズは27日、2026年卒業予定の学生を対象に実施した「採用CX(候補者体
験)に関する意識調査」の結果を発表した。採用CXとは、選考プロセスを通じて候補者が企業や選考に対して抱
く印象を指す。
調査では、学生が「誠実さ」「納得感」「参加しやすさ」「公平性」など6つの評価観点をどの程度感じたかに
よって、選考への参加意欲がどのように変化するかを分析。その結果、最も影響が大きかったのは、前年に続き
「誠実さ」だった。
また、学生が最も高く評価した選考プロセスは「個人面接」で「AI面接」は対人面接と比較して「妥当感」「実
力発揮感」「納得感」「誠実さ」を感じにくいとする回答が前年より増加した。また、さらに、「人に評価され
たい」とする回答が63.0%にのぼり、「AIに評価されたい」は15.8%にとどまった。
■「職業生活ウェルビーイング」の認識と実態を経年比較/民間調査
パーソル総合研究所は16日、「はたらく人のウェルビーイング実態調査2025」を発表した。就業者の「職業生活
ウェルビーイング」の認識と実態を経年比較したもの。2025年(6月時点)は、2020年と比較して「(働くこと
を通じて)幸せを感じている人」の割合が3.1ポイント低下し40.8%(報告書5頁)。はたらく幸せを実感する
7つの因子の経年変化を確認すると、「自己成長」「リフレッシュ」「チームワーク」「他者承認」「他社貢献」
「自己裁量」の6因子が低下した(同23頁)。
これまでの職業生活で「はたらく幸せ/不幸せの要因が大きく変わった」と回答したのは24.4%で、20代・30代
では「リフレッシュ因子(回復・休息)」「オーバーワーク因子(過重労働負荷)」や「評価不満因子(報われ
なさ)」をあげる割合が多かった。リフレッシュとオーバーワークは、年齢とともに低減する一方、「評価不満」
は40代以降も高止まり、世代を超えた課題であることが示唆されるとしている。(報告書5,9頁ほか)
■全国の女性社長 68万4,669人 15年間で3.2倍増/民間調査
東京商工リサーチは27日、2025年の「全国女性社長」調査の結果を公表した。全国の女性社長は68万4,669人
(前年比5.4%、3万5,407人増)。2010年の初回調査の21万2,153人から15年間で3.2倍に増えた。
都道府県別では東京都の17万5,258人(前年16万5,102人)が最多、大阪府6万6,145人、神奈川県4万3,954人、
愛知県3万4,474人など大都市圏が並ぶ。
女性社長率(全社長数に対する女性社長の割合)は15.55%(前年15.24%)で過去最高を更新した。都道府県別
では沖縄県20.65%(前年20.62%)が最高、山梨県17.69%、茨城県17.68%、東京都17.47%などが続く。女性
活躍推進が叫ばれ、女性の活躍の場をサポートする取り組みが、少しずつ結実しているとみている。
■希望退職の募集実施、300億円を計上/三菱ケミカル
三菱ケミカルグループは9月29日、連結子会社の三菱ケミカルの社員を対象に「ネクストステージ支援プログラ
ム」を実施し、希望退職者を募集すると発表した。同社は、事業ポートフォリオ改革と収益改善に向けた各種施
策の推進を加速し、今般、組織・業務・人材の一層の最適化を図るため、固定費削減と要員構成の見直しを行う。
対象は50歳以上かつ勤続3年以上の管理職、一般社員、再雇用社員。製造従事者は原則対象外とする。
募集人数は特に定めていない。本プログラムの実施に伴い、300億円を26年3月期連結決算に非経常損失として
計上する予定。
■女性のキャリア開発、「クロスメンタリング」で支援/民間8社合同で
アデコ、イオン、エスエス製薬、シチズン時計、TOPPANホールディングス、パナソニック コネクト、明治ホール
ディングス、ルネサンスの8社は、女性のキャリア支援を目的に、企業横断型の「クロスメンタリング」を合同
で推進している。「クロスメンタリング」とは、メンター(支援・助言する人)とメンティー(支援・助言を受
ける人)を他企業同士で組み合わせ、キャリア形成を支援する取り組み。
本取り組みは、2022年度に経済産業省が実施した「企業横断型メンタリングプログラム」を契機に、2023年には
アデコ、パナソニック コネクト、ルネサンスの3社で開始。24年には5社に拡大し、今年は8社で約7カ月間
のメンタリングプログラムを実施する。
■千葉興銀、来年4月に新人事制度/専門能力重視、統合後も維持
千葉興業銀行は3日、行員の専門能力に重きを置いた新たな人事制度を来年4月に導入すると明らかにした。
銀行の職務を求める能力で五つに分類し、適性を踏まえて登用する。業務の効率化や多様化が進む中、働き方や
キャリア形成の在り方を見直す。同行は2027年4月をめどに、同じ千葉県が地盤の千葉銀行と経営統合すること
で基本合意したが、人事制度は当面維持する方針だ。
新制度は、入行からおおむね10年目以降の社員が対象。例えば、フットワークが軽く、人間関係の構築が得意な
人材は、営業やコンサルティングを担う「タイプF」、情報分析や企画にたけた人は経営企画部や人事部の一部
を含む「タイプM」などの職務に登用する。
地方銀行は、営業店舗が縮小する一方、個人・法人顧客への助言など業務の多様化が加速。年功序列を前提とし
た制度の見直しが課題だ。千葉興銀はキャリア形成の道筋も見直し、専門性を生かす「プロフェッショナル階層」
や支店長職などを目指す「マネジメント階層」に分岐していく。
職務を限定して採用する「ジョブ型雇用」の導入は地銀でも進むが、行員数約1,200人と比較的小規模な同行では
「業務を細分化し過ぎると人材と能力を生かし切れない」(関係者)と判断。求められる能力と個人の適性に着
目した独自の制度を考案したという。
千葉興銀の梅田仁司頭取は統合合意を発表した先月29日の記者会見で、個人の価値観や行動様式が変化する中、
「われわれ自身も変革しながら成長のスピードを高めなければいけない」との認識を示していた。
(時事通信)(2025年10月3日)リンク先なし
■全日空、定年65歳に引き上げへ/27年度から、最大で年収の9割維持
全日本空輸は1日までに、2027年4月から定年を65歳に引き上げる方針を労働組合に提案した。今後労使間で
協議を進め、妥結すれば新制度を導入する。専門性の高いシニア社員が安心感を持って働ける環境を整え、
若手への技術伝承を促す狙い。客室乗務員やパイロットなど全社員が対象となる。
現在、60歳以降は1年ごとに再雇用契約を結び、65歳まで嘱託社員として勤務できるが、年収は59歳時点の
6〜8割程度に下がる。新たな制度では、役割や業務が限られる正社員としての雇用となるため、パイロット
や整備士など、国家資格を持ち専門性の高い社員であれば、約9割の年収を維持できる。
27年度の対象者は約1,500人で、人件費は年間で数十億円増えると見込んでいる。
(時事通信 2025年10月1日)※リンク先はありません
■30年までに全従業員を「デジタル人財」に、間接業務の生産性向上3倍目指す/スズキ
スズキは9月30日、全従業員がAI・データを活用して新たな価値提供を目指す「DX戦略」を発表した。役員全員
がデジタル技術の可能性を理解し経営判断に活用できるようになることや、全従業員が、AIを使いこなし業務効
率化を推進する、または市民開発者となり現場に根差した課題を自ら解決していく「デジタル人財」となること
を掲げ、2030年に間接業務生産性(24年度比)の300%向上を目指すとしている。
■「ジョブ型人事制度」、特定分野の専門人材に導入/三井住友カード
三井住友カードは10日、特定分野の専門人材を対象に「ジョブ型人事制度」を導入したと発表した。新制度のポ
イントは、より専門性の高い人材の採用・育成と活用を目的に、(1)専門スキルの発揮と伸長—「ジョブの変更
を伴う異動がない」、「スキルレベルの充足度と、該当ジョブスキルを活用した成果評価」、(2)労働流動性—
「各ジョブとジョブのスキルレベルに応じて市場価値を反映した処遇」「退職金、年金制度は適用しない」、
(3)成果に応じたメリハリのある処遇—「スキルの伸長と組織ニーズをもとに役割期待の変更により昇給」等。
2021年7月に従来のメンバーシップ型の人事制度を抜本改定し、年功序列の廃止などジョブ型の要素を一部取り
入れた改定に続く制度改定。なお同社は2025年11月にベトナムの大学で AI・データサイエンスを専攻した新卒
者を採用する予定。
■JUKI、国内外で310人削減/事業環境が悪化
ミシンメーカーのJUKIは9日、国内外にある製造拠点で約310人の人員削減を実施する予定だと発表した。トラ
ンプ米政権の関税政策や長期化する中国経済低迷で事業の先行きが不透明な中、「事業方針に基づく人的リソー
スの最適配置、規模の適正化を行う」と説明している。
対象はいずれもJUKI子会社で、産業機械を製造するJUKI産機テクノロジー(秋田県横手市)、部品の受託製造を
手掛けるJUKI会津(福島県喜多方市)、工業用・家庭用ミシンを製造するJUKIベトナムの3社。2025年12月期に
構造改革費用として約2億7,000万円を計上する。
今回の人員削減により、JUKIは25年度は約1億円、26年以降は約3億9,000万円の固定費削減効果を見込む。
同社は9月にも国内外の製造拠点を対象とした209人の人員削減を発表していた。
(時事通信 2025年10月9日)※リンク先なし
■社員発の勤務制度「週3日/週4日勤務制『ビヨンド勤務』」を導入/ロート製薬
ロート製薬は20日、社員が自らの意思でキャリアを描き、社会との接点を広げながら成長できる環境づくりを目
的にした働き方制度「ビヨンド勤務」を導入すると発表した。同制度は、週3日または週4日の勤務を基本とし、
残りの日数を複業や学び、社会活動、資格取得などに充てることができる勤務形態で、複業を実践する社員の
発案から生まれたもの。運用開始は2026年4月から。
■快適トイレ、建築現場に導入 女性就労増へ環境整備/大東建託
大東建託は14日、男女別や広い個室の仮設トイレを全国の建築現場に順次導入する方針を明らかにした。従来は
男女兼用の和式トイレがほとんどだったが、人手不足が深刻化する中、より快適な衛生環境を整備することで、
特に女性作業員の就労率アップにつなげたい考えだ。
年間1億〜2億円程度をかけ、今月から新規工事現場で新型トイレのレンタル、設置を始める。
新たに導入するのは洋式の水洗トイレで、男女別と男女兼用の2パターン。男女別トイレは臭いの逆流防止機能
や二重ロックを備える。兼用トイレは従来比1.2〜2倍の広さがあり、これらの機能に加え、壁などに抗菌消臭
処理も施す。
同社の工事現場で働く女性作業員は、協力会社を含めて今年4月時点で約3,300人。2016年同時点から約15倍に
増えたものの、全体の約1.5%にとどまる。従来の兼用トイレは、プライバシーや衛生面などから使用を控える
女性もいたといい、同社は「今後も働きやすい職場環境構築を進め、多様な人材が活躍できる業界の実現を目指
す」としている。 (時事通信 2025年10月14日)※リンク先なし
■介護支援態勢を充実、社員に応援金20万円/東京海上日動火災保険
東京海上日動火災保険は、社員が持てる力を最大限に発揮できる職場環境の整備を目的として、2025年10月より
新たに「介護態勢構築応援金」および「ライフサポート休暇」を導入すると発表した。
要介護1以上の認定を受けた親族を介護する社員に対し、対象親族1人につき1回限りで応援金20万円を支給す
る。用途は、福祉用具購入費や住宅改修費のほか、デイサービス費用や施設入居費用を想定している。
また、従来の介護休暇制度に加え、新たに介護・育児・疾病を対象とした年間5日を上限とする「時間単位で取
得可能な有給休暇制度(ライフサポート休暇)」を導入することで、社員は介護を事由に年間最大10日間まで時
間単位での休暇取得が可能となる。社員の介護支援体制の充実を図り、多様な社員がエンゲージメント高く働く
ことで、社員と会社双方の持続的成長をめざすとしている。
■USJ、万博人材を募集/職安と閉幕後初
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を運営するユー・エス・ジェイ(大阪市)は21日、大阪・関西万博
で働いていた人などに向けた採用説明会を大阪市内のハローワークで開催した。万博会期中の8月からの取り組
みで、閉幕後の開催は初めて。
説明会の第1部では、USJの人事担当者が約50人の求職者に雇用形態や業務内容を説明した。万博会場で来場客
の写真を撮影するボランティアに従事していた60代女性は「次は生活につながる形で、人と楽しく接する仕事を
したい」と話し、説明会後の面接予約に進んだ。
同社はハローワークと連携し、万博に携わった従業員を中心とした100人以上の採用を目指す。採用担当者は「U
SJには訪日客も多い。万博で世界中のゲストに接してきた経験を生かしてほしい」と期待を示した。次回の説明
会は11月に行う。
(時事通信 2025年10月21日)※リンク先なし
■北海道電、洋上風力の人材育成施設/27年稼働目指す
北海道電力は17日、洋上風力発電の保守や管理に関わる人材育成を行う訓練施設の整備について検討すると発表
した。2026年着工、27年の訓練開始を目指し、今年度内にも計画を取りまとめる。同社が洋上風力に特化した訓
練施設を整備するのは初めて。
訓練施設は、洋上風力の計画が進む北海道南西部に整備。高所作業や火災の予防などの訓練を行う陸上施設と、
海中転落した際の安全確保などを行う海上訓練施設を整備する方針で、陸上訓練施設は江差町、海上訓練施設は
函館市内での整備を想定する。
国は7月、北海道南西部の檜山沖と松前沖の2区域を洋上風力の「促進区域」に指定。北電は檜山沖への参入を
目指している。(時事通信 2025年10月17日)※リンク先なし
■NEC、社内でAI活用アプリ開発競う/新入社員研修の一環
NECは27日、生成AI(人工知能)を活用したアプリケーションの考案・開発を競う社内コンテスト「AIハッカソン」
を初開催し、報道陣に公開した。新入社員を対象とした研修の一環で、意欲が高い若手社員に挑戦の機会を提供
し、自律的な成長を促す狙いがある。
職場の課題を事前に見つけ、課題を解決するためのアプリを3日間で考案・開発する内容で、対象は技術力や意
欲を総合的に判断して選抜した新入社員100人。自ら進んで挑戦する「手挙げ文化」を浸透させるべく、応募形
式にしたところ160人の応募があった。
全20チームでアイデアを競い、最優秀賞を受賞したのは社内の人材情報から案件に適切なスキルを持つ従業員を
探すためのアプリを開発したチーム。森田隆之社長は「ぜひ今進んでいるさまざまなプロジェクトと連携してほ
しい」とコメントした。(時事通信 2025年10月27日)※リンク先なし
■50歳以上社員を対象に「ネクストキャリア特別支援施策」を実施/明治HD
明治ホールディングスは28日、事業子会社である明治の社員を対象にした「ネクストキャリア特別支援施策」を実
施すると発表した。2026年3月31日時点で満50歳以上かつ勤続15年以上の管理職および総合職が、自身の専門性
や強みを活かして社外で新たなキャリアに挑戦することを支援する。募集期間は2025年10月29日〜12月19日。支
援内容として、退職金に特別支援金を上乗せ支給するほか、希望者には再就職支援サービスを提供する。
■社員向け「健康クーポン」で食生活をサポート/ファミリーマート
ファミリーマートは14日、社員の健康習慣化を目的とした新たな健康経営施策として「健康クーポン」の配信を
開始した。管理栄養士がプライベートブランド商品の組み合わせを提案し、対象社員へクーポンを配信する。
背景には、同社が2025年7月発行した「健康白書」で、20〜30代社員の肥満傾向の増加やBMIが増加傾向にある
社員の約4割が「健康に気を付けているが行動に移せていない」と回答したことがある。「コンビニ事業」であ
る同社ならではの施策で社員の健康習慣化をサポートする。