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労働 HOT NEWS


2026年6月


ものづくり企業における能力開発、人材確保の取組など紹介/ものづくり白書

政府は5月29日、「2025年度ものづくり基盤技術の振興施策」(ものづくり白書)を閣議決定した。製造業の 業況や就業動向のほか、経済安全保障やAI・デジタル技術の活用を踏まえた中長期的な成長投資の必要性を 示している。厚生労働省担当パートでは、能力開発や人材確保の取組などを紹介。製造業の就業者数は、2024 年は1,046万人、2025年は1,033万人と微減した。中小企業の従業員数過不足DIは新型コロナ感染拡大による 影響を受け過剰に転じた20年以降不足に転じ、25年はマイナス17.9とコロナ前(2019年)と近い水準になって いる(概要/厚生労働省担当パート6頁)。 ものづくり企業における人材確保や定着・技能継承について、新卒採用の実施状況をみると、従業員数が少ない 企業ほど計画どおり採用できたとする割合が低い。従業員規模別では、大企業は新卒採用中心、中小企業は中 途採用中心で人材を確保している。定着に向けた取組では、賃金水準の向上に取り組む企業が71.5%で最多と なった(同4頁)。

労働供給力強化に向けた課題を提示、労働時間制度は労政審での検討継続/成長戦略会議分科会

日本成長戦略会議労働市場改革分科会は5月27日、第4回会合を開き、とりまとめ(案)について議論した。 労働供給力の強化に向けて、人的資本投資や労働者の希望に応じた円滑な労働移動の促進など、6つの課題の 解決に向けた取組を進めることが重要との認識を示した(とりまとめ(案)1-2頁)。 課題の一つである柔軟で多様な働き方の実現に向けた労働時間法制等については、柔軟な働き方の推進と労働者の 健康確保から多様な論点が存在するとし、労働参加率や労働生産性の向上の必要性、健康維持やワーク・ライフ・ バランスを前提に、夏以降に労働政策審議会で議論を進める必要があるとした。裁量労働制、変形労働時間制に ついては検討の継続を提起している(同12-15頁)。

5月の基調判断、「緩やかに回復」を維持/月例経済報告

政府は5月26日、5月の「月例経済報告」を公表した。基調判断は「景気は、緩やかに回復しているが、中東情 勢の影響を注視する必要がある」との前月判断を維持。先行きについても、「雇用・所得環境の改善や各種政策 の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるものの、中東情勢の影響を注視する必要がある。また、金融 資本市場の変動の影響などに注意する必要がある」などとして据え置いた。個別判断では、企業収益を「改善の 動きがみられるが、中東情勢の影響を注視する必要がある」に表現変更。雇用情勢は、「改善の動きがみられる」 で据え置き。

熱中症による労災、死傷者1,803人で過去最多/厚労省

厚生労働省は5月27日、2025年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表した。 職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)数は1,803人(前年比546人・43%増)で、統計開始以来 最多。一方、死亡者数は19人で前年比12人・39%減となった。死傷者数の増加は、同年6〜8月の平均気温偏差 が+2.36℃と過去最高を記録したことが一因としている。死亡者数の減少については、熱中症のおそれがある作 業時の報告体制整備や手順作成などを義務付けた労働安全衛生規則の改正・施行により、重篤化防止対策が進ん だことが要因とみている。 同省は、体制整備や手順の周知、WBGT値に応じた対策の徹底、基礎疾患を有する労働者への配慮などを求め、 引き続き熱中症対策の強化を呼びかける。実施中の「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」(5月1日から 9月30日まで)について、周知している。

国家公務員総合職試験の合格者3年ぶり増加、女性割合は2年連続上昇

人事院は5月29日、2026年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者を発表した。合格者数は2,021人で前年度 から228人増、3年ぶりに増加した。申込倍率(申込者数÷合格者数)は6.2倍(前年度6.7倍)。女性の合格者 数は722人で、合格者に占める女性の割合は35.7%(同35.1%)、2年連続の上昇で過去最高。 26年度から新たに春にも実施した教養区分の合格者数は213人、申込倍率は14.7倍。25年秋と合わせた教養区分の 合格者数は639人で約1.4倍に拡大、全区分合計の合格者数(2,447人)に占める教養区分合格者の割合も25%を 超える水準(26.1%)となった。

フェムテック導入ガイダンスを公表/経産省

経済産業省は5月27日、「企業・自治体等向け女性の健康課題の解決に向けたフェムテック導入ガイダンス」を 公表した。企業や自治体がフェムテック(Female(女性)とTechnology(技術)を組み合わせた言葉。女性の 健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスなど)の導入を進める際の考え方や手順を整理したもので、 職場における健康課題の把握や、適切な製品・サービスの選定、導入後の運用・評価といった一連のプロセスを 示し、働きやすい環境整備の推進を後押しする内容となっている。

「グッドキャリア企業アワード2026」応募企業を募集/厚労省

厚生労働省は「グッドキャリア企業アワード2026」に応募する企業を募集している。 「グッドキャリア企業アワード」は、従業員の自律的なキャリア形成(職業生活設計・働き方の実現)の支援に ついて、模範となる取り組みを行っている企業を表彰し、その理念や取り組み内容などを発信して、キャリア形 成支援の重要性を普及・定着することを目的としている。「グッドキャリアプロジェクト」の応募フォームから 応募する。受付は7月14日(火)まで。

AX推進など3本柱で産業構造転換へ/経産省・産業構造審議会部会「第5次中間整理」

経済産業省の産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会は3日、「第5次中間整理」を公表した。2040年のある べき産業構造の実現に向けた本質的課題を具体化するとともに、「新技術立国・競争力強化」に向けた政策の方 向性を示した。 総論では、AIなどの技術進展を背景にしたビジネスモデル転換(AX)の実現が急務であると指摘。経済安全保障の 確保と併せ、社会課題の解決を通じて成長市場を取り込む産業構造への転換が不可欠とし、3本柱として、(1) あらゆる分野の産業競争力強化のカギとなるAXの推進、(2)「責任ある積極財政」による危機管理投資・成長 投資の拡大、(3)新技術立国の実現とグローバル市場の獲得・経済安全保障の強化、を提示した(中間整理19頁)。 このうちAXについては、地方を起点とした産業・就業構造の転換やデジタル基盤整備を進めるほか、エッセン シャルサービスの現場業務をAIで補完し、生産性の大幅向上を図るとした。特に、中堅・中小企業では組織が 小さく果断な経営判断が可能なため、AIによる飛躍的な生産性向上の可能性があるとしている。(同22頁)

労働者協同組合に関するオンラインセミナーを開催/厚労省

厚生労働省は2026年度の労働者協同組合に係るオンラインセミナー(全4回)の開催予定を公表した。初回7月は、 「誰かを支えながら自分も働く地域共生社会」をテーマとして開催。第2回目以降(9月〜2027年1月)は、労働 者協同組合を活用した地域課題の解決と事業の継承・創出、小規模多機能モデル、ミドル・シニアの活躍・多様な 働き方について取り上げる。 「労働者協同組合」は、組合員が出資し、それぞれの意見を反映して事業を行い、組合員自らがその事業に従事 することを基本原理とする法人で22年10月に制度がスタートし、高齢者支援、店舗運営、配送、子ども支援など、 多様な事業分野で多様な就労機会を創出している。

育成就労制度で初の二国間覚書に合意/法務省など

法務省、厚生労働省、外務省、警察庁は2日、タイ王国(労働省)との間で、育成就労制度に関する協力覚書 (MOC)に合意した。技能実習制度に替わる育成就労制度が運用開始されることに伴うものであり、同制度に 関する覚書の締結は今回が初めて。育成就労外国人の送出しおよび受入れに関する二国間の約束を定め、外国人 の保護と制度の適正な運用を図る。日本側は監理支援機関の許可や計画認定の適切な実施、不適切事案の調査・ 報告などを行い、タイ側も送出機関の認定や不適切事案への対応・報告を担う。両国は制度運用について随時協 議を行い、覚書は署名日から発効する。技能実習については、タイなど17カ国との協力覚書がある。

中小の変革モデル300社を選定/中企庁「はばたく中小企業・小規模事業者」

中小企業庁は5月28日、2025年度「はばたく中小企業・小規模事業者300社」を公表した。2025年度は「成長戦略・ 生産性向上」「海外展開」「GX」「DX」などの分野で事業変革や新規事業に挑戦し、成長への貢献が期待できる モデル企業300社を選定した。「人への投資・環境整備分野」の事例として、フジワラテクノアート(岡山県)の 博士号取得やDX人材の育成に関する取組、関屋リゾート(大分県)の完全週休2日による生産性向上と高付加価 値経営が紹介されている。

26年度 男女共同参画社会づくりに向けての全国会議

内閣府男女共同参画局と男女共同参画機構(JGEPA)は6月29日(月)、2026年度 男女共同参画社会づくりに 向けての全国会議をハイブリッド形式で開催する。「あなたらしさが、“地域”のチカラ」をテーマにした基調 講演や2026年度女性のチャレンジ賞表彰、パネルディスカッション、交流会を予定。JILPT・高見具広主任研究員 もパネリストとして参加予定。

男女共同参画週間「あなたらしさが、社会のチカラ」、6月23日から/男女共同参画推進本部

内閣府男女共同参画本部は、毎年6月23日(火)から29日(月)までの1週間を「男女共同参画週間」と定め ている。2026年度の男女共同参画週間のキャッチフレーズ「あなたらしさが、社会のチカラ」をテーマに、 男女共同参画社会の形成促進を図る様々な行事を全国各地で実施する。 独立行政法人男女共同参画機構(JGEPA:ジーパ)では、男女共同参画に関する体系的な知識を提供する 「オンラインキャンパス」を開講しており、6月24日(水)開始予定の講座受講者を募集中(受講無料)。

教職員の生成AI活用で手引、業務効率化へ好事例紹介/文科省

文部科学省は、教職員の働き方改革に向け、校務での生成AI(人工知能)の活用例を盛り込んだ教育委員会向け の手引を作成する。教育現場では教員の授業以外の負担の重さが課題となっており、授業の準備や学校運営に生 成AIを使うことで業務効率化につながった好事例を紹介し、活用を促す。年度内にまとめる予定だ。 文科省は2024年度から、一部の学校で生成AIを活用する実証事業を実施。学習指導要領を踏まえた授業指導案を 検討したり、小テストを作ったりして、授業の準備にかかる時間を削減した事例があった。時間割の作成や学校 ホームページの記事執筆などに利用した学校もある。個人情報などを取り扱えるよう、セキュリティー対策を 行った上で生成AIを活用する実証事業も行い、生徒の通知表に記載する「所見」や教員研修の報告書の作成で業 務量を削減する効果が見られた。手引ではこれらの内容を解説する。実証事業の対象校以外でも、文科省のガイ ドラインに基づき生成AIを使うことは可能。ただ、同省が全国の公立小中学校などを対象に行った調査では、 25年度に校務で生成AIを活用した教職員が半数以上いる学校は約17%にとどまった。同省は手引を通じ、活用を 全国に広げる考えだ。時事通信(2026年6月11日)※リンク先なし

65歳以上の就業動向など分析、26年版「高齢社会白書」/内閣府

内閣府は12日、2026年版「高齢社会白書」を公表した。2025年10月1日現在の65歳以上人口が占める割合(高齢 化率)は29.4%に増加(概要版 第1節及び第2節・3頁)。65歳以上の就業者数は22年連続で上昇し、就業率も 「65〜69歳」54.5%、「70〜74歳」36.2%、「75歳以上」12.6%となっている(同4頁)。 特集「国際比較調査に見る日本の高齢者の生活と意識の特徴」では、日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデンを 対象に、就労、社会活動、情報収集等について調査を行った。これによると、今後収入を伴う仕事をしたいか (続けたいか)については、日本では65歳以上の約4割が収入を伴う仕事を「したい(続けたい)」と回答して いる一方で、日本を除く国の7割以上が「したくない(辞めたい)」と回答した(同 第3節・7頁)。

同一労働同一賃金ガイドラインの適用、日本語教育支援など、改正外国人雇用管理指針を公表/厚労省

厚生労働省は外国人雇用状況届出制度の運用改善、育成就労制度の創設などを踏まえた改正外国人雇用管理指針 を公表している。改正指針は、2026年6月14日、10月1日、2027年4月1日と段階的な施行となる。 6月14日施行分では、同一労働同一賃金ガイドラインの適用、外国人労働者とその家族に対する日本語学習の支 援、外国人雇用状況届に際して出入国管理庁が提供する在留カード読み取りアプリの活用をあげ、10月1日施行分 では雇い入れ時に「正社員との待遇の相違の内容・理由について説明を求めることができる」旨を明示すること、 来年4月1日施行分では、同日の育成就労制度の発足に合わせて、同制度の内容に沿った雇用管理を行うことを 求めている。

「団体等検定制度についての出張相談会」を開催/厚労省

厚生労働省は、独自に労働者の職業能力検定を実施している、または新しく検定制度の立ち上げを検討している 企業・団体を対象にした出張相談会を7月2日(木)に会場(新宿区市ヶ谷)とオンラインのハイブリッド形式 で開催する。民間の団体や企業が行う検定の枠組みを厚生労働大臣が認定する「団体等検定制度」についての説 明のほか、制度の創設支援についての相談も受け付ける。あわせて、人材開発支援助成金および教育訓練給付制 度についての説明も実施予定。

成長戦略17分野の人材確保へ初会合、府省連携で支援強化/政府

政府は16日、戦略17分野の人材育成・確保に向けた関係府省庁連絡会議の初会合を開き、「戦略分野および社会 インフラ関連分野における人材育成・確保の在り方」について議論した。 強い経済の実現に向けた、エッセンシャルワーカーを含む人材育成・確保策について、各分野の所管庁と、厚生 労働省、経済産業省、文部科学省による支援策を連携し、開発・提供まで一気通貫で支援する取組を進めるとし た(資料1−1)。 このうち、厚労省の支援策としては、(1)スキル情報等の可視化として、キャリアラダーの構築・普及や職業 能力検定の創設支援、(2)プログラム開発・教育訓練の実施・受講支援として、教育訓練給付金や人材開発支 援助成金の活用、(3)スキル情報等の提供・スキル情報を含めたデータ連携・一元的なデータ提供、を挙げた (資料2)。

「石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況」を公表/厚労省

厚生労働省は17日、2025年度の「石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)」 を公表した。請求件数は1,788件、決定件数は1,614件、支給決定件数は1,344件でいずれも石綿肺を除く数値。 昨年度比でそれぞれ16.9%、19.6%、17.9%の増加。石綿による疾病で死亡した人の遺族に支給する「特別遺族 給付金」は、請求件数386件(同2.4%増)、決定件数270件(同20.8%減)、支給決定件数133件(同44.1%減)。 なお、石綿肺は、じん肺として労災認定された事案のうち、石綿肺と判断したものを集計、支給決定件数は50件 (同29.6%減)。

26年度「安全衛生優良事業場等の厚生労働大臣表彰」受賞者を公表/厚労省

厚生労働省は16日、2026年度「安全衛生に係る優良事業場、団体又は功労者に対する厚生労働大臣表彰」の受賞 者として、25事業場と1団体、個人41名を公表した。本表彰は、災害が起こっていない期間が特に長く、職場の リスクを低減する取組が特に活発に行われているなど、他の模範と認められる優良な事業場・団体や、安全衛生 水準の向上・発展に貢献した功労者をたたえるもの。

デジタル推進人材育成プログラムの受講生を募集/経産省

経済産業省は、学生や社会人を対象としたデジタル推進人材育成プログラム「マナビDX(デラックス)Quest」 の2026年度受講生を募集している。デジタル技術を活用し課題を解決していく「ケーススタディ教育」(開始予 定・7月下旬)と、地域中小企業の課題にチームで取り組む「地域企業協働」(同・秋以降)の2プログラムが ある。現在募集中の「ケーススタディ教育」では、AIによる需要予測やデータ分析による収益改善など実際の企 業課題をテーマにした教材を使い、組織を変革する一連のプロセスを学習する。応募締切は7月中旬・先着順。 地域企業協働プログラムは6月後半以降に募集開始予定。

『公務員白書』を公表、転勤の現状と課題を分析/人事院

人事院は17日、2025年度年次報告書(「公務員白書」)を公表した。特別テーマとして「公務における転勤の現 状と今後について〜時代に応じた持続可能な公務を目指して〜」を取り上げた。転勤の意義や制度について整理 するとともに、各府省の人事担当者へのヒアリングや職員を対象としたアンケートを実施。「働きたくない会社」 の第2位に、「転勤の多い会社」があがるなどの民間調査結果や、転勤の有無等を社員が選択、転勤費用などの 補償・支援など転勤の在り方を見直す企業の事例も紹介している。 川本総裁は調査結果等を踏まえ、個々の職員の事情や考えを踏まえつつ、転勤が可能な場合の条件に配慮するこ とや、転勤の負担軽減策として金銭的インセンティブの創設を今後の勧告・報告で示すための検討を進めると 述べた。第3章にはJILPTの調査研究成果「企業の転勤の実態に関する調査」が引用されている。

雇用・就労の支援の取組みなどを紹介、26年版『障害者白書』/内閣府

内閣府は12日、2026年版「障害者白書」を公表した。民間企業の2025年6月1日現在の雇用障害者数は約70.5万 人(前年比約4%増)と22年連続で過去最高を更新した。実雇用率は2.41%で、前年とほぼ横ばい。法定雇用率 を達成した企業は、昨年の除外率引下げの影響もあり、46.0%と前年同率だった(全文53頁)。 また、障害者総合支援法に基づくサービスとして2025年10月に開始された「就労選択支援」制度については、 104事業所が指定されており、就労アセスメントの手法を活用した支援を行っている(全文64頁)。

障害者の就職件数、前年度から微減/厚労省

厚生労働省は19日、2025年度「障害者の職業紹介状況等」を公表した。ハローワークを通じた障害者の新規求職 申込件数は27万8,136件(前年度比3.7%増)、就職件数は11万5,178件(同0.4%減)となり、前者は過去最高だ った2024年度(26万8,107件)を上回った。就職件数の減少要因として、就労継続支援A型事業所への就職件数が 前年度に比べ減少したこと等の影響が考えられるとした。ハローワークに届出のあった障害者の解雇者数は 3,692人(同9,312人)となり、解雇数が大幅に増加した前年度から減少した。

障害者差別および合理的配慮提供に関する相談、前年度比44%増/厚労省

厚生労働省は19日、都道府県労働局や公共職業安定所における「雇用の分野における障害者の差別禁止・合理的 配慮の提供義務に係る相談等実績」を公表した。2025年度の障害者差別および合理的配慮の提供に関して公共職 業安定所に寄せられた相談は631件(前年度比44.1%増)で、うち障害者差別に関する相談は122件、合理的配慮 の提供に関する相談は509件。事業主への助言件数は4件。一方、労働局長による紛争解決の援助申立受理件数は 2件(同2件)、障害者雇用調停会議による調停申請受理件数は15件(同11件)だった。

今年度の最低賃金改定に向け、発効日の在り方など方針示す/厚労省審議会

厚生労働省中央最低賃金審議会は23日、今年度の最賃改定審議に向けて「令和7年度地方最低賃金審議会の審議 結果を踏まえた論点と考え方の整理」を提示した。昨年度、多くの地域で目安額を上回る答申と発効日の大幅な 後ろ倒し(地域ごとのばらつき)が見られたことに対し、一時的に地域間格差が拡大するほか、労使双方の予見 可能性が損なわれる恐れがあるなどと指摘。対応方針として、近隣県等との競争意識から実態と乖離した引上げ 額を導き出すのは適切でなく、法定3要素のデータを総合的に考慮して決定すべきであること、大幅な引上げ額 の担保のために発効日を「交渉材料」とせず、地域の事情を踏まえ十分議論すべきとした。また、原則(公示から 30日経過後)によらない「指定日発効」とする場合、特に企業の支払い準備期間を主な理由とする場合は、賃金 原資の確保や給与規程見直し等に要する具体的期間について公労使間で十分議論し、指定日発効の判断理由を 地方最賃審の公益委員見解等として出来るだけ明らかに示した上で決定すべきとした。

シルバー人材センター会員数が6年ぶりに増加、女性会員のニーズ開拓を強化/厚労省分科会資料

厚労省職業安定分科会は19日の会議において、2025年度評価および2026年度の目標設定について議論した。評価 項目「高齢者・外国人の就労促進」の中で、「シルバー人材センター」の会員数に着目すると、2025年度末で 67万5,852人(前年度比1,910人増)と、2019年以来6年ぶりに増加に転じた(資料1-1・12頁)。雇用・就業確 保措置に伴う企業雇用の高齢者が増加する一方、全国のシルバー人材センターによる勧誘運動や、厚労省による 好事例の横展開、介護・保育分野やホワイトカラー経験者のニーズに応える就業先確保の強化が寄与し、こうし た取組により、女性会員が増加(26年3月末24.5万人・前年比2.4%増)したとしている。

AI提案の「おすすめ求人」、HW職員の評価の約7割が「妥当でない」/ハローワーク実証事業

厚生労働省職業安定分科会は19日、ハローワーク(HW)におけるデジタル技術の活用について報告した。 2025年度実施の「AI活用実証事業」では、全国10カ所のHWにおいて、求職者への「おすすめ求人」と 求人者への「求人条件緩和案」の提案業務をAIによる推論により実施。AIが提案した「おすすめ求人」には、 HW職員の評価の約7割が「妥当でない」となった。評価理由は「職種・仕事のミスマッチ」37%、「年齢 のミスマッチ」13%。また、AI提案の「求人条件緩和案」については約8割が「妥当でない」、理由は 「(緩和案の賃金・休日等の)内容の妥当性・数値不足」53%、「変更困難な項目」30%だった。 同省は事業結果等も踏まえ、今後の対応方針を検討・見直す予定としている。

4月の完全失業率2.5%、前月比0.2ポイント低下/労働力調査

総務省は5月29日、2026年4月の「労働力調査(基本集計)」を公表した。完全失業率(季調値)は2.5%で、 前月比0.2ポイント低下した。完全失業者数は193万人(前年同月比5万人増)で、9カ月連続の増加。就業者数は 6,860万人(同64万人増)で3カ月連続の増加。雇用者数は6,219万人(同68万人増)で50か月連続の増加。 正社員は3,735万人(同26万人増)で30か月連続の増加、非正規は2,147万人(同46万人増)で2カ月ぶりの増加。

4月の有効求人倍率1.18倍、前月と同水準/一般職業紹介状況

厚生労働省は5月29日、「一般職業紹介状況(2026年4月分)」を公表した。4月の有効求人倍率(季調値)は 1.18倍で、前月と同水準。新規求人倍率(同)は2.11倍で、前月比0.04ポイント低下した。4月新規求人(原数 値)は前年同月3.6%減で、産業別増減は、教育,学習支援業(1.5%増)、製造業(1.2%増)で増加、卸売業、 小売業(11.0%減)、宿泊業、飲食サービス業(9.1%減)、情報通信業(7.3%減)など。

25年の労災死亡者数は過去最少、休業4日以上の死傷者数は横ばい/労働災害発生状況

厚生労働省は5月27日、2025年の労働災害発生状況を公表した。労働災害による死亡者数は700人(前年比46人・ 6.2%減)と過去最少、休業4日以上の死傷者数は135,333人(前年比385人・0.3%減)だった。 業種別の死亡者数は、建設業が214人(前年比18人・7.8%減)、製造業が115人(同27人・19.0%減)、陸上貨物 運送事業が80人(同28人・25.9%減)など。休業4日以上の業種別死傷者数は、製造業が26,371人(前年比305人・ 1.1%減)、商業が23,128人(同1,089人・4.9%増)、保健衛生業が19,291人(同424人・2.2%増)、陸上貨物運 送事業が15,632人(同660人・4.1%減)。事故類型の上位は、死亡数では「墜落・転落」、「交通事故(道路)」、 「はさまれ・巻き込まれ」、死傷者数では「転倒」、「動作の反動・無理な動作」、「墜落・転落」。

4月基調判断、「生産は一進一退」で据え置き/鉱工業指数速報

経済産業省は5月29日、4月の鉱工業生産・出荷・在庫指数(速報)を公表した。生産指数(季調値)は前月比 0.8%上昇の102.8。業種別では、汎用・業務用機械工業、電気・情報通信機械工業、その他工業等が上昇し、 自動車工業、無機・有機化学工業、化学工業(除く無機・有機化学工業・医薬品)等が低下した。基調判断は 「生産は一進一退」で据え置いた。

総人口1億2,305万人・2.5%減、都道府県人口では東京・沖縄のみ増/総務省国勢調査

総務省は5月29日、2025年国勢調査の結果(速報)を公表した。2025年10月1日現在の人口は1億2,305万人で 2020年に比べ、309万7,000人減少(2.5%減)し、減少幅が拡大した。東京都、沖縄県の2都県のみで増加し、 その他の45道府県で減少した。全国1,719市町村のうち、1,558市町村(90.6%)で減少し、うち10%以上人口 が減少した市町村は全体の27.7%を占めた。 世帯数は5,712万5,000世帯、2020年に比べ、129万4,000世帯増加(2.3%増)。1世帯当たり人員は2.15人で引き 続き減少した。

4月の実質賃金、前年同月比1.9%増で4カ月連続のプラス/毎勤統計速報

厚生労働省は5日、4月の「毎月勤労統計調査」結果(速報、事業所規模5人以上)を公表した。現金給与総額 は、就業形態計で前年同月比3.5%増の31万2,425円、うち一般労働者が同3.9%増の40万3,170円、パートタイム 労働者が同2.8%増の11万4,921円。現金給与総額指数を消費者物価指数で割った実質賃金は、前年同月比1.9%増 で4カ月連続のプラス。

街角の景況感は3カ月ぶりに改善/5月景気ウォッチャー調査

内閣府は8日、5月の景気ウォッチャー調査結果を公表した。5月の現状判断DI(季節調整値)は、前月差 2.8ポイント上昇の43.6で、家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を 上回り、3カ月ぶりの上昇となった。先行き判断DI(季節調整値)は、前月差1.3ポイント上昇の40.7。雇用関 連DIが低下したものの、家計動向関連DI及び企業動向関連DIが上昇した。基調判断は、「中東情勢によるマイ ンド面の下押しを中心に、このところ持ち直しの動きに弱さがみられる。先行きについては、中東情勢による 不透明感がみられる。」とした。

二人以上世帯の消費支出、前年同月比0.5%減/4月家計調査報告

総務省は5日、4月の「家計調査報告」を公表した。二人以上世帯の1世帯当たりの消費支出は32万8,969円、 実質で前年同月比0.5%減と5カ月連続で減少した。前月比(季調値)は1.6%の増加。前年同月比での支出項目 別のマイナス寄与は、授業料等の「教育」(マイナス1.45%)、「光熱・水道」(同0.73%)など。プラス寄与 は、自動車等関係費等の「交通・通信」(0.98%)、家庭用耐久財等の「家具・家事用品」(0.71%)など。 勤労者世帯の実収入は、1世帯当たり61万2,163円(前年同月比で2.3%増)で4カ月連続の実質増加。

海外現地法人数、ASEAN10の割合が引き続き拡大/経産省調査

経済産業省は5月29日、第55回「海外事業活動基本調査」(25年7月調査)結果を公表した。2024年度末におけ る海外現地法人数は2万5,745社、地域別では、全ての地域で増加し、アジアでは、ASEAN10の割合が14年連続で 拡大、中国の割合は縮小している。現地法人の従業者数は516万人で、前年度比3.0%の減少。地域別では、アジア、 北米、欧州がいずれも減少。アジアでは、中国が減少し、ASEAN10、その他アジアが横ばい。

26年1〜3月期のGDP実質成長率、年率1.8%増/2次速報値

内閣府は8日、2026年1〜3月期の四半期別GDP(国内総生産)2次速報値を公表した。GDP成長率(季節調整済 前期比)は、実質が0.5%増、年率換算で1.8%増(1次速報値2.1%増)。需要項目別では、民間最終消費支出が 実質0.3%増、うち家計最終消費支出(除く持ち家の帰属家賃)は0.4増%だった。雇用者報酬の伸び率は、実質 0.3%増。

5月の企業物価指数、前年比6.3%上昇/日銀

日本銀行は10日、企業物価指数(2026年5月速報)を公表した。国内企業物価指数は134.5で、前年同月比で6.3 %、前月比0.9%の上昇。前年同月比での上昇を製品別でみると「非鉄金属」が42.2%で最高、「スクラップ類」 33.9%、「石油・石炭製品」13.8%などが続く。輸入物価指数(ドルなどの契約通貨ベース)は、前年比15.5%、 前月比3.0%、いずれも上昇。円ベースでは同25.5%、同2.7%上昇した。

1〜3月期の製造業経常利益、過去最高/法人企業統計調査

財務省は1日、1〜3月期の法人企業統計調査を公表した。全産業(金融業、保険業を除く)の経常利益は前年 同期比14.6%増の32兆6,271億円だった。製造業では同42.9%増となり過去最高を記録した(非製造業は同1.4% 増)。売上高(408兆6,614億円)は同1.1%増、設備投資(18兆8,064億円)は同0.0%だった。

大企業の従業員判断指数、60期連続「不足気味」超/4〜6月法人企業景気予測

内閣府と財務省は11日、「法人企業景気予測調査」(2026年4〜6月期調査)結果を公表した。雇用に関する 「従業員数判断」BSIは、大企業は25.7%ポイントで2011年9月末以降、60期連続の「不足気味」超。中堅企業、 中小企業はいずれも「不足気味」超。「貴社の景況判断」BSIは、大企業は0.5%ポイント減で、2025年4〜6月 期以降、4期ぶりの「下降」超。中堅企業、中小企業はいずれも「下降」超となった。

4月の生産指数、前月比0.5%上昇/鉱工業指数確報

経済産業省は12日、4月の「鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)」確報値を公表した。生産指 数(季節調整済)は102.5(前月比0.5%上昇)で3カ月ぶりの上昇。業種別で上昇したのは「汎用・業務用機械 工業」「食料品・たばこ工業」「電気・情報通信機械工業」等。低下は「自動車工業」「無機・有機化学工業」 「輸送機械工業(除く自動車工業)」等。生産、出荷、在庫、在庫率のすべてで速報から下方修正 した。

労働災害の状況、度数率は低下、強度率は横ばい/25年「労働災害動向調査」

厚生労働省は16日、2025年「労働災害動向調査」結果を公表した。労働災害の発生状況(事業所規模100人以上) を調査産業計でみると、度数率(災害発生の頻度)は2.01(前年2.10)、強度率(災害の重さの程度)は0.09 (同0.09)、死傷者1人平均労働損失日数は45.7日(同43.5日)となっている。無災害事業所の割合は55.9% (同53.1%)。

5月の消費者物価指数、前年比1.4%上昇/総務省

総務省は19日、2026年5月の全国消費者物価指数を公表した。生鮮食品を除く総合指数は113.0で前年同月比1.4 %、前月比(季調値)では0.4%いずれも上昇した。前年同月比で上昇が大きかったものは、コーヒー豆など「飲 料」8.7%、チョコレートなど「菓子類」8.1%、まぐろなど「生鮮魚介」7.5%、「通信」7.2%など。下落は、 「授業料等」がマイナス10.7%、「電気代」同2.4%など。

実質賃金が4カ月連続上昇/毎勤統計確報・4月

厚生労働省は24日、4月の「毎月勤労統計調査」結果(確報・事業所規模5人以上)を公表した。現金給与総額 は、就業形態計で31万2,699円(前年同月比3.6%増)、うち一般労働者が40万3,374円(同4.0%増)、パートタ イム労働者が11万5,118円(同2.9%増)。実質賃金は同2.0%増で4カ月連続上昇(速報では1.9%増)。

正社員等、パートタイムとも引き続き「不足超過」/労働経済動向調査

厚生労働省は23日、「労働経済動向調査(2026年5月)」の結果を公表した。5月1日現在の労働者の過不足判 断DI(不足−過剰)は、正社員等がプラス47ポイント、パートタイム労働者が同27ポイントで、引き続き「不足」 超過。産業別にみると、正社員等は「建設業」、「医療,福祉」、「運輸業,郵便業」などで、パートタイム 労働者は「宿泊業,飲食サービス業」、「サービス業(他に分類されないもの)」、「生活 関連サービス業, 娯楽業」などで人手不足感が高くなっている(概況7頁)。

4月の基調判断「改善を示している」に上方修正/景気動向指数の改訂状況

内閣府は25日、4月の「景気動向指数・速報からの改訂状況」を公表した。景気の現状を示す「一致指数」は 前月差1.3ポイント上昇の118.1(速報値117.9)で、2カ月連続の上昇。基調判断は、「改善を示している」で 速報時点の「上方への局面変化を示している」から上方修正した。

「『賃上げがあたりまえの社会』に向けて前進」と2026春季生活闘争を中間総括/連合の中央委員会

連合(芳野友子会長)は5月28日、千葉県浦安市で中央委員会を開催し、「2026春季生活闘争中間まとめ」を確 認した。直近の回答集計で、定期昇給相当込みの賃上げ率が5.05%と5%台を維持するとともに、5%以上の定 昇相当込みの賃上げを獲得した組合の割合が48%となり、この5年間で年々拡大していることなどから、中間ま とめは「『賃上げノルム』が形成されつつある」との見方を提示。また、日本社会は「賃金も物価も上がらない 『慢性デフレのサイクル』から脱却し、『人への投資』を起点とする好循環が回っていく『賃上げがあたりまえ の社会』に向けて前進したと受け止める」と評価した。(JILPT調査部)

全世代のバランスのとれた賃金体系の確立を求める/自治労中央委員会

地方自治体の職員などを組織する自治労(石上千博委員長、68万9,000人)は5月25、26の両日、ウェブで中央 委員会を開催し、「当面の闘争方針」を決定した。方針は、好調な民間企業の春闘妥結状況と物価高騰と実質 賃金のマイナスを受け、組合員の賃上げを求める声が増していることから、2026人勧期に向けた取り組みについ て、昨年に引き続き「若年層〜中堅層〜高齢層のバランスの取れた賃金体系の確立」を求める考えを示した。 石上委員長はあいさつで、「最大の課題は賃金の引き上げ」だと述べ、中東情勢による今後の賃上げへの影響を 危惧しながらも「民間春闘における流れを止めないためにも、公務員労働者として賃上げを強く求めていかなけ ればならない」と訴えた。(JILPT調査部)

時間外労働20時間未満が約8割、柔軟な労働時間制を求める企業も7割超/日商・東商

日本商工会議所および東京商工会議所は5月25日、「中小企業の働き方改革に関する調査」の集計結果を発表 した。正社員1人当たりの月間の平均的な時間外労働は「20時間未満」が81.0%と、多くの企業で上限規制の 範囲内に収まっている。一方、最も多忙な従業員では「単月45時間以上」とする企業が25.9%、「年6回規制」 に関わる45時間超の回数が「5回以上」の従業員がいる企業は11.7%となり、一部で負担の偏在もみられる。 また、上限規制により「事業運営に制約が生じている」企業は19.1%で、運輸業35.7%、建設業28.7%、宿泊・ 飲食業24.5%と業種差がみられた。さらに、制約を感じる企業のうち「売上減少」が43.2%、「管理職等の業 務負担増」が63.2%だった。対応策として、「変形労働制をはじめとする繁閑や予期せぬ業務に対応できる柔 軟な労働時間制度の実現」求める企業が72.6%に上った。

裁量労働制などの規制緩和に懸念を表明/連合

連合は5月27日、「日本成長戦略会議労働市場改革分科会とりまとめ」に対する談話を発表した。 議論が集中した労働時間法制等の政策対応については、「労働政策審議会において、議論を行う」としつつも、 裁量労働制などについて規制緩和を示唆する内容が盛り込まれたとして、強い懸念を示した。 誰もが安心して働き続けられる社会の実現には、健康で豊かな生活時間を確保できる労働時間制度の確立が不可 欠として、「連続勤務規制や勤務間インターバル制度の法的位置付け、『つながらない権利』の在り方」など 「働き方改革」を前進させる方策の検討を深めるべきとした。

過去最高の賃金改善獲得も規模間格差はさらに拡大/JAM中央委員会

金属、機械関連の中小労組を多く抱える産業別労働組合のJAM(安河内賢弘会長、36万9,000人)は5月26日、 都内で中央委員会を開催し、2026年春季生活闘争の中間総括を確認した。賃金改善額、平均賃上げ額ともに結成 (1999年)以降での最高水準となった18回集計(5月14日)までの闘争結果について中間総括は、「2023年を起 点とした高い水準の賃上げを継続し、全体では前年に続き過年度物価上昇率を上回る賃上げを獲得した」と評価。 一方、規模間格差については「課題を残した」と総括した。(JILPT調査部)

賃上げ率5.46%、前年の水準を維持/経団連調査

経団連は5月27日、2026年春季労使交渉・大手企業業種別回答状況(第1回集計、加重平均)を公表した。 回答・妥結額は、103社の平均で1万9,964円、5.46%(2025年1万9,356円、5.45%)。製造業は1万9,378円、 5.29%(同1万9,112円、5.39%)、非製造業は2万1,341円、5.85%(同1万9,976円、5.60%)。 従業員500人以上、主要23業種大手248社を対象に調査し、153社の回答のうち平均金額不明の50社を 集計から除外している。

代金決定状況、支払条件などは4社に1社で改善、取引適正化法施行後の状況/日商LOBO調査

日本商工会議所は5月29日、5月のLOBO調査(早期景気観測)の結果を公表した。トピックス「取引適正化の動向」 では、取引適正化法施行後の改善は、「代金決定状況」(25.2%)、「支払条件」(25.0%)、「書面交付や 金型保管等の取引条件など」(13.8%)。「適正化法対象外などのため、変化はない」の回答割合が大きく、法 対象外の取引についても適正化に向けた取り組みが求められるとしている。5月の業況DIは、全産業合計マイナ ス24.3(前月比マイナス2.4ポイント)で、中東情勢の影響が拡がり悪化した。先行きは、影響の収束が見通せず、 厳しい見方が続く。

「賃金構造の分析」テーマにシンポ開催/連合・連合総研

連合・連合総研は7月9日(木)、「賃金構造の分析」をテーマにしたシンポジウムをオンライン(Zoomウェビナー) で開催する。ジョブ型雇用や多様な正社員など雇用形態の多様化が進む中で、労働組合にも多様な人材が活躍で きる制度づくりでの役割が求められているとの認識から、2023年度に「賃金構造の分析に関する調査研究委員会」 を立ち上げ、労働組合への聞き取り調査を通じて、制度改訂における労働組合の関与や役割について調査研究を 進めてきた。6月中に取りまとめ予定の報告書の内容を共有し、課題解決に向けた議論につなげる。

規模計賃上げ率は5.02%、中小の伸びは横ばい/連合集計

連合は4日、2026春季生活闘争の第6回回答集計を公表した。平均賃金方式で回答を引き出した4,862組合の 加重平均(規模計)は1万6,518円・5.02%(昨年同時期比119円増・0.24ポイント減)となった。300人未満の 中小組合(3,391組合)は1万2,929円・4.70%(同476円増・前年と同水準)で、いずれも額では昨年同時期を 上回った。有期・短時間・契約等労働者の賃上げ額は加重平均で時給74.94円(同7.88円増)となり、昨年同時 期を上回った。時給の引上げ率(概算)は6.16%で、一般組合員(平均賃金方式)を上回っている。

中小の賃上げ実施71.3%、賃上げ率4.01%/東商

東京商工会議所は8日、「中小企業の賃上げ・賃金改定に関する調査」の集計結果を発表した。2026年4月 に賃上げを実施済は39.2%、5月以降実施予定は32.2%で、合計71.3%、現時点で未定は23.0%だった。 20人以下の小規模企業では、実施済31.0%、実施予定28.9%で計59.9%にとどまり、未定は31.2%となった。 防衛的な賃上げは全体で60.9%、小規模企業では66.3%と高水準で推移した。 賃上げ額と賃上げ率は、全体で11,366円、4.01%、小規模企業は9,170円、3.38%で、0.63ポイントの差が みられた。

投資牽引型経済の確立に向け事業方針を発表/経団連

経団連は3日、2026年度の事業方針を発表した。設備投資や研究開発投資、賃上げを含む人的投資を企業が主体 的に進めることで潜在成長力の引き上げを図り、官民連携の下で「投資牽引型経済」を実現する方針を示した。 また、「成長と分配の好循環」の構築に向け、中長期的な視点での政策推進の必要性を強調した。 人的投資の拡充・促進に向けた労働改革としては、生産性向上を通じた賃金引上げのモメンタムのさらなる定着 や、中小企業を含むサプライチェーン全体での価格転嫁による取引適正化の推進などの環境整備を挙げた。 加えて、労働移動の促進に資する制度整備やリスキリングを含むリカレント教育の支援策の導入・拡充、裁量労 働制の拡充など、柔軟で自律的な働き方を可能とする労働時間法制の見直しを示した。

最低賃金発効日の先送り・分散化是正を要請/全労連

国民春闘共闘・全労連は8日、5月22日に実施した厚労省要請についてのレポートをホームページで公開した。 最低賃金の発効日の先送りや分散化の是正を求めた意見書を団体署名とともに中央最低賃金審議会(目安制度の 在り方に関する全員協議会)に提出した。また、要請に先立ち、最低賃金の全国一律化を訴える学習集会と国会 議員要請行動を実施した。

中東情勢の影響、企業の9割超がコスト増/日商・東商調査

日本商工会議所と東京商工会議所は12日、中東情勢の緊迫化による中小企業への影響調査結果を発表した。燃料・ 石油化学製品の価格上昇により経営面で影響を受けた企業は9割超に達し、具体的内容としては「仕入価格の高 騰」74.8%、「燃料価格の高騰」62.9%、「物流費の高騰」38.7%などコスト負担増が上位に挙がった。対応策 は「価格転嫁」「在庫確保」が中心で、価格転嫁「できている・一部できている」46.6%、「ほとんどできてい ない」48.4%と拮抗した。

成長戦略17分野、有望産業は「コンテンツ・AI」/経済同友会

経済同友会は2日、中東情勢が経営面に与える影響、日本成長戦略会議における戦略17分野、給付付き税額控 除や食料品への消費税率ゼロについて、会員企業を対象として実施したアンケートの結果を発表した。中東情 勢の影響では原材料コスト上昇や物流遅延などに加え、今後は景気後退による売上減少やコスト増への懸念が 示された。戦略17分野のうち、世界と戦える「勝ち筋」の有望産業としては「コンテンツ」「AI・半導体」 「フードテック」が挙がった。給付付き税額控除と食料品の消費税率ゼロについては、財源や導入にあたって の課題と対策の検討を求める回答者が多く、8割近くの回答者は、食料品消費税ゼロを行わずに「現行制度を 前提に給付付き税額控除の早期導入」、または「制度対応をした上で給付付き税額控除の導入」を求めている。 成長に必要な施策として複数年度の予算確保や人材育成強化を求めた(調査結果2頁)。

メルコスールとのEPA交渉開始を評価、早期締結に期待/経団連・日商

経団連と日本商工会議所は16日、日本と南米南部共同市場(メルコスール)との経済連携協定(EPA)交渉開始 の合意について、それぞれコメントを公表した。両団体はいずれも本合意を歓迎し、政府関係者の尽力に敬意を 表した。メルコスールは人口約3億人、GDP約3兆ドルの経済圏で、日本は工業製品の輸出や現地約1,000社の 日系企業の進出を通じて関係構築してきた。中東情勢などを背景に資源供給の多角化が課題となる中、EPAは 貿易・投資関係を強化する制度基盤になるとして早期の締結を強く求めた。

IT活用して社内業務を効率化が約4割、中小のデジタルシフト・DX調査/東商

東京商工会議所は17日、「中小企業のデジタルシフト・DX実態調査」 の集計結果を公表した。現時点での状況 を、レベル1:口頭連絡、電話、帳簿での業務が多い、レベル2:紙や口頭でのやり取りをITに置き換え、レベ ル3:ITを活用して社内業務を効率化、レベル4:ITを差別化や競争力強化に積極的に活用、の4段階で調査し たところ、レベル3が38.1%で最多、レベル1、2が5割以上、レベル4は8.3%にとどまった。レべル2〜4 の企業に生成AIの活用状況を聞いたところ、「活用している」が約8割ある一方、「個人レベルで活用」が約4 割で、活用方針等が整備されないまま生成AIを利用する「シャドーAI」等のリスクを指摘している。指針等を 「策定している」は7.7%だった。

SOGI基本計画に談話、施策強化とハラスメント根絶を要求/連合

連合は16日、政府が「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する基 本的な計画」を閣議決定したことを受け、談話を発表した。「性的指向・性自認(SOGI)」に関する理解増進に 向けた、学術研究の推進、国・地方自治体・事業主等による知識の普及、相談体制の整備などの施策に触れつつ も、策定まで約3年を要したことや、内容が表層的な対応にとどまっていると指摘した。 また、職域を含む各分野での取組については、既存施策の延長にとどまらず、実効性のある強化を求めた。2025 年6月の労働施策総合推進法等の改正により職場におけるハラスメント対策が強化されている状況を踏まえ、 SOGIに関するハラスメントの周知にとどまらず、ネット上の誹謗中傷への対応強化など社会全体での根絶が必要 とした。

最低賃金の大幅引き上げと早期発効を要請/連合

連合は17日、最低賃金行政等に関して厚生労働省に要請を行った。地域別最低賃金については、中期的に大幅な 水準引き上げをめざすことや、10月1日を中心とする発効時期の早期化を求めた。あわせて、労務費上昇分の価 格転嫁環境の整備や、中小企業・小規模事業者支援策の周知徹底、業務改善助成金の安定的な予算確保や手続き の簡素化、特定(産業別)最低賃金の運用改善についても要請した。

企業変革、「消極層」が約半数/民間調査

電通がこのほど発表した、「企業の変革に関する従業員意識調査」結果によると、企業の変革をリードする中核 人財である「推進層」は前回調査(2023年11月)から増加し15.3%だった。変革意識が高い「フォロワー層」は 19.5%とやや減少したものの全体的な変革意識は回復傾向にあるとした。一方で、変化の必要性は理解していて も自分ごと化できない「他人事層」が26.5%を占め最多、変化への関心が低い「就業消極層」22.2%とあわせる と、企業変革に消極的な層が約半数を占める結果となった。自社の目指す変化について「情報発信がされている」 と考える従業員は前回調査から5.3ポイント上昇の74.3%だったが、実際に行動できている従業員は約2割に とどまった。

新入社員の約7割が「プライベート優先」志向、9割超が「出世したい」/民間調査

就・転職の情報の提供などを行うマイナビは5月29日、「2026年度 新入社員キャリア意識調査」結果を公表した。 2026年4月入社の社員に、仕事とプライベートについて聞いたところ、「プライベートを優先したい」(68.8%)が 「仕事を優先したい」(31.2%)を上回ったが、「出世したい」の割合は90.4%と高く、プライベートを重視しな がら、キャリア形成や昇進に対して前向きな姿勢を持っていることが明らかになったとしている。

女性労働に関する専門家判例コラムを掲載/女性労働協会

女性労働協会では、女性労働判例に精通した専門家によるコラムを掲載している。過去から現在に至るまでの 判例動向を踏まえ、事件の傾向や印象的な事例、制度的な特徴について解説した内容となっている。直近掲載分 (第16回)では職場結婚を理由にした退職勧奨、解雇についての判例を取り上げている。

6月にモチベーション低下、「六月病」正社員の5人に1人/民間調査

マイナビは5月26日、20〜59歳の正社員を対象に実施した「六月病」に関する調査結果を発表した。「六月病」 とは、新年度の業務や環境に一定程度慣れた後、6月前後に仕事や私生活のモチベーション低下や疲労感などを 自覚する状態を指す。「五月病」とは異なり、連休がないことや特有の気候変化なども影響している可能性が あるとされる。調査では、正社員の5人に1人が「六月病」を経験し、20歳代が27.6%で最多。「六月病」の きっかけとしては、「新年度の環境に慣れる過程で生じる変化」や「賞与や評価に対する不満」などが挙がった。

採用見極め難化、6割超が実感 生成AIも影響/民間調査

人材サービスのエングループのback checkはこのほど、人事担当者を対象に実施した「採用見極め」に関する 調査結果を発表した。採用候補者の見極めの難易度については、65.1%が「難しくなっている」と回答した。 また、55.3%が生成AIの普及により、応募者本来の能力や人物像の見極めが難しくなっているとした。背景には、 採用競争の激化に加え、生成AIの普及により応募書類や面接準備の質が均質化し、候補者ごとの差や実態が見え にくくなっているためと分析している。

従業員エンゲージメント、30代で低下傾向/民間調査

人材サービスのアジャイルHRとインテージはこのほど、東京大学との共同研究による「従業員エンゲージメント」 に関する実態調査結果を発表した。仕事を通じて得られるポジティブな心理状態(ワークエンゲージメント)と、 所属する会社・組織への思い入れや愛着心(組織コミットメント)を分析した結果、ワークエンゲージメントは 2.67、組織コミットメントは2.49となり、組織コミットメントの低さが全体を押し下げる要因となった。年代別 では、30歳代でワークエンゲージメント、組織コミットメントともに大きく低下している。早期離職防止のため 企業が20歳代に手厚い対応を行う一方、裁量や権限が乏しい30歳代が構造的な孤立に陥っている可能性があると 分析している。

国内景気は3カ月ぶりの改善も、中東ショックでのコスト高への警戒が続く/民間調査

帝国データバンクは3日、5月の景気動向調査の結果を公表した。景気DIは前月比0.1ポイント増の41.6となり、 3カ月ぶりに改善。原油高による仕入価格の上昇や価格転嫁の遅れを背景に低水準で推移したものの、AI関連が 好調で底割れをいったん回避したが、先行きについては改善テンポは鈍く下振れリスクをともなう横ばい圏で推 移するとみている。 業種別は、「運輸・倉庫」など6業界で改善、「建設」など4業界で悪化。規模別では、「大企業」「中小企業」 が改善した一方で、「小規模企業」は悪化した。地域別では、4地域で改善、5地域で悪化と景況感が二分した。

難治性疾患就労者、病気を伝えても39%が配慮なし/民間調査

健康や疾病に関する情報提供等を行うピーペックはこのほど、「病気とワークエンゲージメント」に関する調査 結果を発表した。30〜60代の就労者1,093人(うち533人は難治性疾患(難病)をもつ)を対象に実施したもので、 難治性疾患をもつ就労者のうち、会社に病気を伝えている人の39%が「具体的な配慮を受けていない」と回答した。 「配慮がある」は61%で、内容としては「休暇・勤怠の調整」「通院への配慮」「体調に応じた業務負荷の軽減」 などが挙がった。また、難治性疾患を会社の誰にも伝えていないとする回答は16%に上り、就労環境における情報 共有の課題も明らかとなった。治療と仕事の両立支援は2026年4月から事業主の努力義務となっており、企業の配 慮体制や職場理解の強化が求められるとしている。

オフィスワーカーの欲しい設備は「固定席」「小規模ミーティングスペース」/民間調査

オフィス仲介を行う三幸エステートがこのほど発表した、働き方アンケート調査レポートによると、オフィス ワーカーが欲しいビル設備・アメニティに「固定席」「小規模ミーティング・コミュニケーションスペース」 「1人用の集中作業スペース」が上位を占めた。「コンビニ」は61%で5位、「社員食堂」「レストラン」も半数 近くが希望した。快適さや付加価値よりも、まずは業務に集中できる環境が整っているかを重視するためと分析し ている。

人事労務制度の実施率、男性育休促進49.3%・副業容認52.3%/労務行政研

労務行政研究所はこのほど、企業における人事労務関連制度の実施状況に関する調査結果を発表した。上場企業 等298社の回答を集計し、183の制度・施策の実施率を把握、本リリースでは28の制度・施策について紹介している。 男性社員の育児休業取得促進は49.3%の企業が実施、副業・兼業は52.3%が容認している。注目制度の実施率と して、「仕事上での旧姓使用」84.6%、「70歳までの就業機会確保措置」は32.2%など。

働き方の変化を定点観測/リクルートワークス研究所

リクルートワークス研究所は4日、「働き方の定点観測2025」レポートを発表した。「全国就業実態パネル調査 (JPSED)」の全国約5万人×11年分のデータを用い、既存統計では捉えにくい個人の働き方の変化を定点観測し た。その結果、未就学児を持つ女性の正規雇用割合は4割を超えるなど、労働供給を支える就業継続が着実に 進展していることが示された。一方で、前年転職希望者の転職率は11.8%と10年で2.7ポイント減少するなど、 転職希望と実現の乖離がみられたほか、Off-JTの実施割合は22.0%まで回復する一方、OJTの実施割合は24.8% と横ばいであることから、労働移動や「仕事にかかわる学び」の分野には課題が残るとした。

生活衛生関係営業企業、AI活用に前向きは約3割/政策金融公庫

日本政策金融公庫が3日発表した、飲食、美容、理容、クリーニングなどの生活衛生関係営業9業種・3,290企業 を対象に実施した、「生成AIの活用に関するアンケート調査」結果によると、28.6%が「活用に前向き」と回答 した一方、「活用したことがなく、今後も活用予定はない」は49.5%だった。活用業務は、「情報収集」及び 「文章の作成・要約」が66.9%と最多、次いで「アイデア出し」、「デザイン・画像の生成・編集」の順となった。 活用目的は、「業務効率化」が74.6%と最多、次いで「チラシ・SNS等の広報・集客」、「新商品・新サービスの 開発」の順となった。

ジェンダーギャップを可視化、チェックリスト公開/日本女性学習財団

日本女性学習財団は1日、「あなたの職場のジェンダーギャップ・チェックリスト」を公開した。リストは職場 の日常に潜む男女格差を可視化する、「採用・雇用形態」「配置」「育成」「評価・登用」「環境・慣行」の 5カテゴリー・全30問で構成され、個人および職場単位で回答できる(無料)。職場の状況を見直すことで男女 格差が生じる背景の理解を促し、解消に向けた検討の手がかりを提供する。 職場で感じる男女格差やジェンダーに関する「あるある」をテーマとした「あなたのつぶやき」も募集中。

女性管理職志向17%にとどまる/民間調査

エスエス製薬は1日、ジェンダー・ギャップ指数の発表に先立ち実施した「女性管理職に関する調査」結果を 発表した。これによると、管理職に就きたいと回答した女性は17%にとどまった。管理職に対するイメージでは、 非管理職層で「忙しい」「仕事と私生活の両立が難しい」といった否定的な認識が多い一方、現管理職はやりが いなどポジティブな側面を感じている傾向が見られた。管理職に就いて良かった点は「仕事の視野が広がった」 が32.4%で最多となった。管理職に挑戦する上で、賃金の補助以外にどのようなサポートがあれば前向きになれ るかとの問いでは、「福利厚生」が最多となり、次いで「相談相手・メンターの存在」と、管理職層・非管理職 層ともに同様の結果となった。調査は20〜49歳の女性500人を対象に実施した。

「出社回帰なら転職検討」出産経験ある女性IT人材の3人に1人/民間調査

IT専門職の職業紹介等を行うレバテックが9日発表した、「IT人材白書2026」分析結果によると、今後のキャリ ア志向について「管理職になりたい」と回答した女性IT人材は25.3%(全体では18.5%)で、4人に1人がマネ ジメント志向を持っている。現在管理職に就いている女性の7割以上が「今後も続けたい」と回答し、継続理由 は「給与・報酬を現状より上げたい」が36.9%で最多、「組織への影響力を拡大したい」が24.6%、「組織や部 門の意思決定の権限を持てる」20.0%が続いた。 出社回帰がキャリアに与える影響について、「転職を検討」との回答は全体26.3%、出産経験者30.5%、出産経 験あり現管理職層では40.3%に達し、出社回帰の動きが出産などのライフイベントと両立しながら働く女性の負 担となり、離転職を検討する要因になっていることが示唆されたとしている。

ITフリーランス、企業の9割以上が活用に前向き、正社員登用の可能性も7割以上/民間調査

人材紹介などを行うエンは10日、ITフリーランス市場調査レポートを公表した。ITフリーランスの活用状況では、 「今後(も)活用は増やしたい」が66.4%で、「現状維持」の28.3%を合わせると9割以上の企業が活用に前向 きとしている。ITフリーランスについての満足度は76.9%。「正社員転換」は、「積極的に行っている」(30.5 %)と「個別にオファーすることはある」(46.0%)をあわせて7割以上の企業で正社員転換の可能性があると している。活用における課題・悩みでは、「契約終了・離脱のリスク(定着率の低さ)」(47.6%)、「情報セ キュリティ管理の難しさ」(47.4%)などがあがった。

5月倒産件数、6カ月ぶりに前年下回る/帝国データ・東商リサーチ

帝国データバンク(TDB)と東京商工リサーチ(TSR)は8日、5月の倒産状況を発表した。倒産件数は、TDBは 771件(前年同月比7.7%減)、TSRは780件(同8.9%減)となり、いずれも6カ月ぶりの減少となった。「人手 不足倒産」は、TDB28件(同3.7%増)、TSR37件(同60.9%増)、「物価高倒産」は、TDB97件(同40.6%増)、 TSR64件(同42.2%増)となった。

2026年夏季賞与の支給動向など分析/民間調査

民間各社が、2026年夏季賞与に関する結果を発表している。 帝国データバンクが11日発表した、2026年夏季賞与に関する企業調査結果によると、正社員1人当たりの平均支 給額は「30万〜50万円未満」が37.0%で最多、次いで「50万〜75万円未満」26.2%、「15万〜30万円未満」19.4 %が続く。全体平均は47.7万円で、25年(45.9万円)から1.8万円増加した。支給額が「増加」とした企業は37.1 %(前年比3.4ポイント増)で、規模別では、大企業44.4%、中小36.0%、小規模31.4%と規模間格差が拡大した。 三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、企業の好業績と人手不足を背景に民間企業のボーナスは前年比2.3%増、 5年連続の増加との見通しを示した。 マイナビが1日発表した、正社員を対象とした調査結果では、予想賞与額は55.2万円、理想額との差は25.0万円 だった。

福利厚生、認識と活用に差/民間調査

福利厚生業務の代行サービスを提供するベネフィット・ワンは11日、ビジネスパーソンを対象とした福利厚生に 関する意識・実態調査結果を発表した。福利厚生を「日々の暮らしを支えるための知識・対策」と認識している 人が88.0%にのぼった一方、実際に活用できている人は16.1%にとどまった。活用層では月平均5,513円(年間 約6.6万円相当)の支出抑制効果が見られており、制度を適切に活用する「福利厚生リテラシー」が必要とした。

AI研究・社会実装を推進、エンダウメント型研究組織を開設/東大・TOPPAN

東京大学は15日、TOPPANホールディングスからの寄付をもとに、AIの基礎研究から社会実装に向けた応用技術の 研究開発を推進する「AIイノベーション研究センター」を開設すると発表した。同センターは、寄付金の運用益 を事業財源とする大学独自基金(エンダウメント)型の研究組織として設置され、恒久的かつ安定的な研究活動 の推進を図る。 同センターでは、最先端のAI技術と産業界の実務知やデータを活用し、ロボティクス、モビリティ、医療・ヘル スケア、サプライチェーンなど幅広い分野での社会実装を推進する。実践的なAIシステム構築を通じて得られた 知見を体系化し、分野横断的な応用を進めることで、業界横断的な生産性の向上を目指す。また、理論と実践を 往還する研究プロセス自体を人材育成の場と位置づけ、産業界と連携しながらAI時代の変革を担う次世代人材の 育成を図る。

時間表現の受け止め方に変化、残業時間は短縮傾向/民間調査

シチズン時計は10日、ビジネスパーソンを対象とした時間感覚に関する意識調査結果を公表した。調査は2026年 4月に実施し、2006年調査との比較も行った。働き方の多様化などを背景に時間の使い方やコミュニケーション スタイルが変化する中、「時間語」の受け止め方の変化を調査した。「ビジネスシーンにおける時間の長さ」と して、「小一時間」「(電話で)少々お待ちください」など8項目を対象に分析した。このうち「(残業で) ちょっと遅くなる」は約1時間20分と、20年前より約15分短縮した。「折り返し電話」は「10分後」が最多であ る一方、30分〜1時間待てる人が増加した。

障害者が活躍する企業事例を紹介/日本政策金融公庫総合研究所

日本政策金融公庫総合研究所は5日、障害者雇用の取組をまとめたレポート「障害者が活躍する中小企業」を発 表した。5社の事例を取り上げ、各企業が雇用に取り組む背景には、社会的要請に加え、多様な人材確保や人手 不足への対応といった経営課題の解決があると指摘している。 また、障害者雇用を進めるためのポイントとして、「互いを知る」ことが重要とし、支援機関との連携やコミュニ ケーションの促進を通じて理解を深める必要性を挙げた。このほか、「能力を発揮できる環境づくり」や「組織 全体での取組」といった点での工夫を挙げた。

上司の「遠慮」に約3割が違和感、7割が率直な指導求める/民間調査

採用支援事業などを手掛けるジェイックはこのほど、20代正社員を対象とした「上司の遠慮に関する意識調査」 結果を発表した。上司が「遠慮している」「過度に気を使っている」と感じるかについて、「頻繁にある」2.9%、 「時々ある」30.7%となり、約3割が上司の遠慮を実感している。遠慮を感じる場面は「ミスや間違いを指摘す るとき」が51.3%で最多、「自分のプライベートなことを聞くとき」27.5%、「業務外の会話(雑談など)」 26.3%が続いた。遠慮を感じる層の70.0%が「過度に遠慮しないコミュニケーション」を望んでおり、若手社員 が率直な指摘や明確な意思疎通を求めている実態が示された。

メンタル不調「職場への相談に抵抗感」6割超/民間調査

法人向け対人支援サービスを提供するSmart相談室はこのほど、「メンタル不調による休職・退職者実態調査」 結果を発表した。メンタル不調で休職・退職を経験した会社員のうち、初期段階で「何もせず我慢して働き続 けた」は34.8%、限界を感じた段階でも24.7%が我慢を継続していた。職場への相談・報告については65.8%が 「抵抗感があった」と回答、理由は「相談しても状況が変わらない」が最多だった。不調の主因は「仕事の プレッシャー・難しさ」「上司との関係・ハラスメント」が約6割を占めた。

夏場の職場環境、約7割が何らかの不満/民間調査

カウネットはこのほど、「夏の暑さ対策」に関する意識調査結果を発表した。2025年6月に労働安全衛生規則が 改正され、職場での熱中症対策が義務化されてから1年を迎えることから、法改正後の職場環境の課題や暑さ対 策の実態についてまとめた。職場の空調や温度管理を「適切で、快適」と感じる人は18.1%にとどまり、約7割 が何らかの不満を抱えている。不満の内容は「場所によってムラがあり、温度差が激しい」が最多、次いで「屋 内は冷えていて、屋外や移動時の温度差がつらい」が続いた。熱中症の危険を感じた経験は、仕事中が42.1%、 プライベートが54.4%で、仕事中に危険を感じたタイミングとしては「連日猛暑が続いているとき」が最多。

生保協、「生保レディー」を「ソナエルジュ」に 人材多様化へ刷新

生命保険協会は12日、女性が多いため「生保レディー」と呼ばれてきた営業社員の呼称を、「生保ナビゲーター ソナエルジュ」に改めると発表した。多様な人材の活躍を後押しするため、性別にとらわれない呼称を公募して いた。「ソナエルジュ」は、いざという時に備えることと、コンシェルジュをかけた造語。生命保険商品を扱う 役割を表現する「生保ナビゲーター」と組み合わせた呼称にした。2025年9月から11月まで作品を公募し、 約9,000件が寄せられた。高田幸徳会長は同日の会見で、営業社員について「ジェンダーの固定につながる呼称 が今まで使われていた」と指摘。呼称変更を契機に、「顧客や社会から期待される職務に変わっていくことを 願っている」と語った。時事通信(2026年6月12日)

中小企業の採用、「中途のみ」が最多・新卒は確保難/日本政策金融公庫総研

日本政策金融公庫総合研究所は19日、「中小企業における従業員の採用・定着に関する調査」結果を発表した。 採用活動の実施状況は、「中途採用のみ」が39.1%で最多、「新卒採用のみ」3.6%、「両方とも実施」29.0%、 「実施していない」28.4%となった。採用充足状況は、新卒で「50%未満」が31.1%と中途の12.8%を上回り、 新卒の確保難がうかがえる結果となった。募集面の工夫は「初任給の引き上げ」43.4%が最多で、「未経験・ 無資格者の積極的な採用」37.2%が続く。定着策は「基本給や賞与等の引き上げ」「休日の増加」「労働時間の 削減」など。

未経験者採用が拡大、小規模企業で4割超/中途採用調査

リクルートワークス研究所は12日、民間企業における中途採用実績の調査結果を発表した。中途採用を「実施し た・実施中」は84.4%と、比較可能な2013年度下半期以降で最も高い水準。2025年度の1社あたりの中途採用人 数は、経験者13.9人、未経験者6.5人と、いずれも前年から増加した。採用全体に占める未経験者の比率も、 24年度の28.9%から31.9%へと拡大した。従業員規模別にみると、未経験者比率は5〜299人の企業で41.8%と 最も高い。業種別では「サービス業」60.1%、「運輸業」50.5%で、未経験者の採用比率が経験者を上回る結果 となった(5頁)。

「未経験OK求人」9割が応募ハードル低下/民間調査

アイデム人と仕事研究所は3日、同社会員を対象に実施した「仕事探しに関するアンケート調査」の結果を発表 した。求人に応募した際に「未経験OK」「経験不問」などの表記があると応募しやすくなるとの回答が90.8%を 占めた。この傾向は、希望雇用形態別や年代別に見ても大きな差はなく、経験の有無を問わない表記が応募時の 心理的ハードルを下げる効果を持つことがうかがえる結果となった。

AI人材需要拡大、求人比率上昇・高賃金続く/民間調査

金融インフラを提供するナウキャストはこのほど、AI人材需要の分析結果を発表した。求人データからAI関連求人 を抽出し、IT求人との比較を行った結果、IT求人に占めるAI求人の割合は、24年1〜3月の0.5%から2025年9〜12 月には2.0%へと上昇した。また、2025年12月時点の平均年収は、IT求人の766.3万円に対しAI求人は852.0万円と 約85.7万円高く、AI人材需要の高まりが示された。職種別でも、開発、データ、マネジメントなど幅広い職種で AI求人の平均賃金がIT求人を上回った。

進む建設現場の熱中症対策/大林組は作業時間変更、大東建託では冷却装備開発

企業各社による、建設現場の熱中症対策への取り組みが進んでいる。 大林組はこのほど、猛暑期間(7〜8月)における建設現場の作業時間帯を変更する取り組みを発表した。気温 やWBGT値(暑さ指数)が上昇する前の時間帯に作業を集中させるため、作業時間を午前7時〜午後1時に変更 し、従来の午前8時〜午後5時から前倒しすることで、熱中症リスクの低減を図る。 また、大東建託は、昭和商会と共同開発した冷却ベストの有効性に関する実証実験結果を発表した。「ファンに よる気化熱」と「ペルチェ素子による直接冷却」を組み合わせた同ベストについて、32℃(WBGT28℃)での実験 では、皮膚温度の上昇を最大約0.5℃抑制し、主観的な負担軽減や認知機能の維持に効果がみられた。

広がる生成AI活用、業務効率化と働き方改革で導入進展/太陽生命、コクヨ

企業によるAI活用が、業務効率化から人材育成、働き方改革など幅広い領域で進んでいる。 太陽生命保険は5月21日、年間約50万件の給付金支払査定業務に生成AIを導入すると発表した。ルールエンジン と生成AIを組み合わせ、定型業務の自動化と非定型業務の支援を行うことで、業務時間を従来比4割程度削減し、 付加価値業務へのシフトを図る。 また、コクヨは会議室予約や貸出備品の管理などのオフィス・事業運用に関わるシステムを統合し、オフィスで の困りごとをワンストップで解決する「オフィスOS」を導入。個人の行動パターンの学習を通じて、社員が利用 するほど利便性が向上するとしている。

子育て社員に生成AIセミナー 復職後のイメージしやすく/LINEヤフー

LINEヤフーは5月26日、産休や育児休暇中の社員を対象に、生成AI(人工知能)に関するセミナーを東京都内で 開いた。AIの技術革新が飛躍的に進む中で、育児と仕事の両立に不安を持つ社員にAIを活用した効率的な働き方 をイメージしてもらいやすくする狙い。セミナーには社員と子供約70人が出席。LINEヤフーで使われる生成AIの 特徴や、先輩社員からのメッセージなどが紹介されたほか、同社が提供するAIエージェントの子育て支援機能の 体験会も行われた。参加者の女性社員は「離乳食作りなどに生成AIを使っている。休暇中に試験勉強などに挑 戦してみたい」と話した。時事通信(2026年5月26日)

生成AIでメール対応の優先度可視化、実証開始/OKI

OKIは5月28日、生成AIを活用してメール内容から対応優先度を数値化するシステム「AI Task Navigator」を開発し、 製造受託サービス(EMS)関連業務での実証実験を開始すると発表した。 受信メールを全文解析し、要点や対応タスク、切迫度を自動抽出し、重要度や緊急度などに基づき優先度を数値化する。 さらに、既存のタスク管理システムと連携することで、問い合わせ対応の初動遅れや対応漏れの防止を図る。担当者 の経験に依存していたメール対応業務を可視化・構造化し、チームで共有可能な業務管理へ転換するのが狙い。 システムによる判定結果は、問い合わせ対応の改善や優先順位判断の支援に活用し、従業員評価を目的とした利用は 想定していない。

キャリア教育教材「小学生のためのお仕事ノート」に掲載/ダスキン

ダスキンは2日、文部科学省が推進するキャリア教育のための副教材『2026年度版「小学生のためのお仕事ノート」 吹田市版』に、同社の訪販グループ事業およびミスタードーナツ事業が掲載されたと発表した。同ノートは市区町 村ごとに作成され、地域に拠点を置く企業や仕事が紹介されており、児童が地域産業や企業の役割を学び、将来 の仕事について考えるきっかけとなる。

女子中高生向け「STEM体験プログラム」に参画/三井金属

三井金属はこのほど、公益財団法人山田進太郎D&I財団が推進する、女子中高生向けツアー型体験プログラム 「Girls Meet STEM(GMS)」への参画を発表した。GMSは、中高生女子がSTEM(科学・技術・工学・数学)分野 で働く人や学生、現場に触れることで、自身のやりたいことや関心のある分野を見つける機会を提供する取り組み。 同社の総合研究所で実施する夏休みツアー「地球の笑顔の、素になる。研究の世界をのぞいてみよう!〜実験・ 分析×女性社員交流で知る研究の仕事〜」では、素材研究現場の体験や女性研究者との座談会等を通じて、研究 の魅力や仕事のやりがい、進路選択のヒントについて交流する。 ツアー応募締切は6月23日(火)12:00。

社内ヘルスキーパー活用が25周年、社員の約8割が利用/コスモスイニシア

コスモスイニシアは6月、ヘルスキーパー(指圧等の国家資格を持つ企業内理療師)による社内リフレッシュ ルームが設立25周年を迎えたと発表した。2001年6月の開設以降、従業員の心身の健康を継続的に支える場と して運営され、26年3月時点の在職者カルテ保有率は77.5%、社員の約8割が継続的に利用し、月平均稼働率は 実質ほぼ100%となっている。ヘルスキーパーは施術に加え、職場巡回や健康情報の発信などを通じて従業員を 多角的に支援する。同施策は障がい者雇用の取組とも連動し、勤続20年を超える人材も在籍するなど、働きがい を軸とした運用が進められている。

地域人材育成プログラムを提供開始、第一弾はくまもとDX推進コンソーシアム/読売広告社

読売広告社は4日、地域活性化を担う人材育成プログラム「シビックプライドスクール for コンソーシアム」 を発表した。同プログラムは、地域課題解決を担う中核人材の育成を目的とし、同社の都市生活研究所とスタート アップのstation社と共同で開発したもの。第一弾はくまもとDX推進コンソーシアムに導入。熊本の未来を共創する 「中核人材」の発掘・育成に向け、全4回の研修プログラムを提供する。現在受講者(対面)を募集中。 参加無料、応募期間は6月26日(金)まで。

遠方介護支援、年4回まで交通費支給/太陽生命保険

太陽生命保険は1日、「介護一時帰省手当」の導入を発表した。遠方(本人居住地から片道100km以上)に居住 する要介護1以上の実父母または義父母を介護する内勤職員を対象に、年4回を上限に帰省に伴う往復交通費を 実費支給する。遠方介護による負担増が課題となる中、仕事と介護の両立支援策の一つとして位置付ける。

出張半減、リモート促進 中東情勢受け/ユニ・チャーム

ユニ・チャームは8日、中東情勢の悪化を受け、出張半減など働き方の見直しを進めると発表した。出張費用や 回数の半減を目指し、海外現地法人などとの会議ではオンラインの利用を促進する。期間は5月から12月末まで。 また、生産拠点を除き金曜日は原則リモート勤務とし、オフィスを全面消灯。出社は週3日とする。年間約20ト ンの二酸化炭素(CO2)削減を見込む。同社は「生活必需品を扱う企業として、循環型社会に向けた企業文化の 変革を進める」と説明した。他にも営業車の利用を減らし、公共交通機関の利用を推奨。「マイ箸」「マイボト ル」の積極的な活用も呼び掛ける。時事通信(2026年6月8日)

福利厚生で社員の資産形成支援強化/JR東日本

JR東日本は11日、JR東日本商事および野村證券と連携し、グループ社員の資産形成支援に向けた取り組みを開始 すると発表した。福利厚生の拡充を進め、持株会や職場つみたてNISAの活用促進を図る。説明会や個別相談を 通じた金融経済教育を実施することで金融リテラシー向上を支援し、社員の資産形成と生活基盤の安定、働きが いの向上につなげる。

建設施工現場の効率化へアプリ活用、利用率80%目標/大東建託

大東建託はこのほど、建設現場作業員向け管理アプリの利用促進施策を発表した。同アプリは、生産性向上と 「2024年問題」への対応強化を目的に2022年に開発したもので、GPSによる入退場管理や危険予知活動の作成・ 共有などの機能で業務効率化と安全管理の高度化を図るもの。25年度の利用率が約50%にとどまっていること から、利用時にポイント付与するインセンティブ制度を導入、26年度内の利用率80%の達成を目指す。

法令対応を支援、運行記録のデジタル化で労務・安全管理強化/ヤマト運輸

ヤマト運輸は9日、貨物軽自動車運送事業者向けの業務支援サービスの提供開始を発表した。2024年4月の改正 貨物自動車運送事業法において、安全管理者に点呼や業務記録の保存などが義務付けられたことから、専用車載 機とアプリを活用し法令対応が求められる労務・安全管理業務のデジタル化を実現する。

理工系人材の裾野拡大へ、高校生向け体験イベントを実施/三井金属

三井金属は8日、高校生向け理工系体感イベント「夏のリコチャレ2026」の開催を発表した。内閣府男女共同参 画局が推進する「理工チャレンジ(リコチャレ)」の趣旨に賛同したプログラムで、7月28日(火)に福岡県大牟田市 の事業所で「レアメタル・レアアースの世界」をテーマに見学や体験プログラムを実施する。対象は高校生・保護者、 参加費は無料。進路選択前の段階で理工系分野の仕事や現場を体験することで、将来の人材育成につなげる。

外部向け技能講習を一貫提供、フォークオペレーター育成を加速/JALカーゴハンドリング

JALカーゴハンドリングは、千葉労働局長から「登録教習機関」の認可を取得し、6月15日から自社トレーニング センターで「フォークリフト運転技能講習」を開始した。航空業界で同認可を受け、対外提供するのは国内初。 物流業界ではフォークリフトオペレーターの確保・育成が課題となっており、認可取得により、無資格者でも 技能講習から現場投入まで一気通貫で育成する体制を構築、通常3カ月以上を要する基礎教育を最短1カ月に 短縮し、受講者の負担軽減と即戦力人財の早期輩出を図る。

外国人リモートワーカー受け入れ環境整備、就労拠点を提供/大東建託

大東建託はこのほど、米国発のリモートワーカー向け居住プラットフォームを展開するAnyplace Japanとの協業 開始を発表した。東京都の「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)と中小企業・スタートアップの マッチング支援事業」の一環で、港区のマンションを外国人ビジネス層向け住居として提供する。 新たな在留資格であるデジタルノマドビザ新設などで拡大するビジネスインバウンド需要を背景に、短期契約と 高度な仕事環境を両立した住居を提供する。同物件を社会実装モデルとして位置付け、グローバル人材向け滞在 インフラの拡充を図る。

社員発案の対話イベントで「障がい者インクルージョン」推進/コクヨ

コクヨは、「障がい者インクルージョン」に対する理解浸透に向けた対話イベントの開催報告をホームページ に掲載した。特例子会社コクヨKハート社員によるトークセッションや、質疑応答、発達障がいのあるメンバー がチームに来た際にどのように対応をするかを考えるワークショップなどを実施した。イベントの最後には、 CSV本部サステナビリティ推進室理事が登壇し、「障がいという視点は広く捉えれば多様性そのものであり、こ うした違いを理解しながら共に働くことは、今後取り組むべき重要なテーマ」と述べた。同イベントは、所属 部署に在籍したまま業務時間の20%で他部署の業務に挑戦できる社内複業制度に参加した社員が企画・立案した。 本取組をインクルージョン推進の入口と位置づけ、今後は研修や制度整備を含め、全社的な展開を図る。

データ分析で「協働型」オフィスへ転換、生産性向上/イトーキ

イトーキは、データとAIを活用した本社オフィスのリニューアルの取組みを発表した。能力発揮度や位置情報の 分析をもとに、「人的資本の最大化」と「チーム運用の進化」をコンセプトに、従来のソロワーク中心から協働 を促進するレイアウトへ再編した。その結果、2025年時点のオフィス快適性はいずれもベンチマークを上回った ほか、エンゲージメントが56.2%から81.9%へ、ROEも2.6%から17.7%へそれぞれ改善した。能力発揮度が大き く向上した従業員は、他者との接点を持ちやすい空間を長時間利用する傾向がみられ、協働による生産性向上の 効果が確認されたとしている。

AI活用で人事・経理業務を効率化、意思決定高度化へ/トラスコ中山・味の素G

AIを活用し、業務効率化をはかる企業の取組みが進んでいる。 工場用資材の卸売業を営むトラスコ中山は、データとAIを活用した人事異動の意思決定プロセス効率化の取組み を発表した。多様な人事制度と複雑化する考慮事項を踏まえ、これまで人事異動案の検討に多大な時間を要して きたが、人事担当者の判断軸を反映した異動案を自動生成するアプリを構築し、2026年4月から運用を開始した。 約100人規模の配置において、10の158乗通りの組み合わせから条件を満たす案を導出し、工数を約98%削減。 また、味の素グループでは、財務経理を担う味の素フィナンシャル・ソリューションズが、会計・税務の専門知 識を備えた経理AIエージェントの開発を進めている。定型業務の自動化に加え、専門性の高い判断業務の支援に もAIを活用することで、経理業務の高度化と効率化を図る。経費精算では、これまで1件あたり4〜5分を要し ていた経理判断を自動化し、月1万件規模の証憑処理において年間約1万時間の業務削減効果が見込まれている。

賃金デジタル払いを導入、最大月20万円をPayPayで受取可能/大東建託

大東建託株式会社は12日、全社員を対象に賃金デジタル払い制度の導入を発表した。2026年6月支給分の給与か ら、最大月20万円までキャッシュレス決済サービス「PayPay」での受け取りが可能となる。日常生活でのデジタ ル決済の普及を背景に、賃金受取方法の選択肢拡大を図る。デジタル払いの国内導入企業が1%未満にとどまる 中、先行導入により人事制度の高度化と利便性向上を目指す。

「共働き子育てしやすい企業ランキング」首位は東京ガス/日経ウーマン発表

日経BPの女性向けメディア「日経ウーマン」はこのほど、2026年版「共働き子育てしやすい企業ランキング」を 発表した。同ランキングは男女ともに子育てとキャリア形成を無理なく両立できる状態が実現されていることを 重視し、制度の有無だけでなく実効性も含めて評価した。1位は東京ガスで、男性の育児休業取得率が100%超・ 平均取得日数も約70日と長い点に加え、月平均残業時間が約14時間と比較的少なく、週休3日制、短時間勤務制 度、サテライトオフィスといった柔軟な働き方を支える制度を評価した。2位は三井化学だった。

企業の風土改革支援支援サービスを提供/住友生命保険

住友生命保険は16日、企業の風土改革を支援するサービス「Whodo整場(フウドセイバー)」の一環として、 鹿島道路への支援事例をホームページで公表した。動画や専用Webページの提供、オンライン相談窓口の設置に より、「お互い様」の風土を醸成、悩みを一人で抱え込まない職場づくりを目指す。

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